News 2001年4月9日 11:07 PM 更新

液晶が2枚! 見開きで読むイーブック端末が登場

イーブックは,東芝が開発した低温ポリシリコン液晶を2枚装備した見開き型のイーブック端末を発表した

 イーブック イニシアティブ ジャパンは4月9日,電子書籍閲覧端末「イーブック端末」のコンセプトモデルを発表した。これは,イーブック,東芝,ならびにNTTデータが共同で開発したもの。従来のPDA型ではなく,液晶を2枚装備する見開き型で,実際の本のように閲覧できるのが特徴だ。


見開き型イーブック端末のコンセプトモデル。本体下部に付いているボタンでページをめくる

 ディスプレイには,東芝が開発した低温ポリシリコンTFT液晶「LTM07C388」を採用。この液晶ディスプレイは,米Microsoftと東芝が策定したeBook端末仕様に準拠したもので,画素数は150ppi(pixel per inch)でクリアタイプに対応している。なおイーブックでは,CPUやメモリなどそのほかのハードウェア仕様については「現時点では未定」だとしている。

 イーブックは見開き型を採用したことについて,「画面が2つあったほうが読書には適している。背を綴じた形状が受け継がれてきたことがそれを証明している」と説明する。「四六判で250ページのハードカバーがだいたい350グラム。見開き型のイーブックもこれを目標にする」(イーブック)

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[中村琢磨, ITmedia]

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