News | 2001年4月10日 10:24 PM 更新 |
米MP3.comとビーインググループは4月10日,音楽情報サイト「MP3.com」の日本語版として「MP3.com Japan」を立ち上げることで提携したと発表した。ビーイングは,B'zや宇徳敬子などのアーティスト情報を提供し,MP3.com Japanをプロモーションの場として活用する方針だ。なお,MP3.com Japanは既にオープンしている。
MP3.com Japanでは,電子メールによる音楽情報配信サービスやグリーティングカードなどを提供。また,インディーズアーティストの楽曲であれば気に入ったものをCDパッケージとして購入することも可能だ。インディーズアーティストの楽曲はMP3.com Japanのメインコンテンツで,MP3.comには約14万のアーティストが90万曲を提供している。
またMP3.comには,音楽CDなどを専用ソフトを使ってネット上に保存して自宅やオフィスなど好きな場所から楽曲を聴くことができる「My.MP3.com」という機能がある。米国で人気を集めるMy.MP3.comだが,この機能をめぐって,MP3.comは大手レコード会社5社から著作権侵害で訴訟を起こされ,賠償金の支払いを命じられた経緯がある。そのため,MP3.com Japanで同機能は提供せず,「今後始めるつもりもない」(MP3.comのMichael Robertson会長)という。
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「有料の音楽配信はまだ成功しない」と話すビーイングの中島代表 |
MP3.com Japanでは音楽配信事業を手がけるわけではないが,ビーイングにとっては今回が初のネットビジネス参入となる。同社の中島正雄代表は「これまで,何度も音楽配信事業に参加しないかという誘いをうけたが,1曲350円のビジネスモデルは成功しないと思う。まずは,プロモーションとしてネットを使うのが賢明だ」と語った。
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