News 2001年4月17日 08:33 PM 更新

NTTデータなど,バナー広告市場の活性化を図るプロジェクト

NTTデータなど3社は,クリエーターが「自由な発想」で開発したバナー広告によって,バナー広告市場の復活を図る計画だ。

 NTTデータ,NTTアド,TYOの3社は4月17日,新しいWebプロモーション手法の研究を目的として「Mind The Banner プロジェクト―Love your“?”.」をネット上で展開すると発表した。

 これは,国内外の著名デジタルクリエーターが開発した10個のバナー広告を大手サイト上に掲載し,その効果を測定しようというもの。バナー広告は,サイズやループ回数などの制限を取り払い,「自由な発想」(NTTデータ)で開発できるようにしたという。参加クリエーター/プロダクションは,Me Company,Kyle Cooper,tomato interactive,exonemoなど。バナーをクリックするとそれぞれの作品がポップアップウインドウに現れる仕組みになっている。

 例えばKyle Cooperは,テレビCMのように動きのある作品の中で,「あなたの身近な人間を愛せよ」「あなたの敵を愛せよ」といったメッセージを伝えている。「バナー広告の既成概念に捕らわれず,インターネットの可能性を追求してもらった。どれもクールな作品ばかりだ」(NTTデータ)

 バナー広告はクリックスルー率の下落が著しく,インターネット広告業界では,その効果を疑問視する声もある。だが,同プロジェクトの製作面を統括しているTYOでは,「バナー広告は死んだともいわれるが,まだ何かができるはず。死んだといわれるのは,面白いバナーがないからにすぎない」と強調する。

 Mind The Banner プロジェクト―Love your“?”.の実施期間は3月30日〜6月30日で,これらのバナー広告はHOTWIRED JAPAN,asahi.com,excite,gooなどのサイトに掲載されている。

関連記事
▼ 消費者の不評を買うポップアップ広告
▼ バナー広告に代わる有効なWeb広告

関連リンク
▼ NTTデータ
▼ NTTアド
▼ Mind The Banner プロジェクト―Love your“?”.

[中村琢磨, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.