News 2001年4月18日 09:41 PM 更新

松下,ワイヤレス機能で「Let's note」にテコ入れ

松下は,Let's noteシリーズのテコ入れ策として,今後投入する全製品にワイヤレス機能を搭載することを明らかにした。まず,「H"in」モジュール内蔵モデルを製品化する。

 松下電器産業は4月19日,ノートPC「Let's note」に関する事業戦略説明会を開催。Let's noteシリーズにおいて,DDIポケットの「H"in」内蔵モデルを製品化することを明らかにした。また松下電器では4月より,個人向けのノートPCを「Let's note」,これまで「PRONOTE」と呼ばれていた企業向け製品を「Let's note PRO」として展開する方針だ。

 H"in内蔵モデルには,B5サイズ(約1.4キロ)とA4サイズ(約1.7キロ)の2機種が用意される。CPUには超低電圧版のモバイルPentium IIIを採用し,駆動時間は6時間を達成したという(B5は標準バッテリのみ,A4は標準バッテリとセカンドバッテリを使用)。また新型Let's noteではマグネシウムボディとHDDダンパーの採用により,30センチ落下耐性を実現している。


H"inモジュールを内蔵する新型Let's note。CPUのクロック周波数といったハードウェアの仕様や,価格・発売日は未定。5月下旬に正式発表される


H"inモジュールは本体側面に装備。通信中には青白く光る

 また,企業向けのLet's note Proでは,H"inの料金プランとして「Two LINK Data」に対応するもようだ。Two LINK Dataは,通信相手先が3件に限定されるが基本料金が月額980円と低く抑えられるというもの。

 松下電器には,「それほど大きなシェアを持っているわけではない」というLet's noteのテコ入れ策として,ワイヤレス機能をアピールしようという狙いがある。そのため,今後投入するLet's noteについても「何らかの形でワイヤレス通信機能を搭載していく」計画があり,BluetoothやIEEE 802.11bの標準対応も視野に入れているもようだ。実際,説明会では,「ノートPC,ワイヤレスなければただのハコ」(松下)という字余りの俳句で新型Let's noteをアピールしていた。

[中村琢磨, ITmedia]

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