News 2001年4月24日 11:59 PM 更新

イー・アクセスなど7社,ブロードバンド向けコンテンツ配信の実証実験

インテル,HP,沖電気工業など7社が参加して,イー・アクセスのADSL回線を使ったブロードバンドコンテンツ配信の公開実証実験が行われる。

 イー・アクセスのADSL回線を使ったブロードバンドコンテンツ配信の公開実証実験が開始される。参加する企業は,インテル,日本ヒューレット・パッカード(HP),インターネット総合研究所,沖電気工業,グローバルセンター・ジャパン,コスモ・インタラクティブの7社。イー・アクセスは,これまでも春の高校野球やLuna Seaのライブなどのイベント中継を通じてコンテンツ配信のノウハウを培ってきたが,「長期間にわたって運用するのは初」(同社ネットビジネス企画部の五十嵐尚部長)。

 実験の第1段階として,5月24日に専用Webサイト(http://www.b-wave.tv)を立ち上げ,MPEG-4ビデオのオンデマンド配信を行う。コンテンツの管理および配信システムには,IAサーバと沖電気の「MediaServerV4」を使用。グローバルセンター・ジャパンのデータセンターとイー・アクセスのNOC(ネットワーク・オペレーション・センター)を結び,アクセス網に繋がるネットワークに直接コンテンツを流す。インターネットのトラフィックで混雑した部分を避け,ユーザーに直接ビデオストリームを届ける仕組みだ。

 検証に使われる動画は約500Kbpsで,Windows Media Technologies(WMT)と沖電気工業の独自フォーマットを使った2種類のファイルが用意される。独自フォーマットのコンテンツを視聴するには専用のビューワが必要になるが,「WMTよりも高い画質でみることができる」(イー・アクセス)のがメリットだ。ユーザーは,イー・アクセスが5月に立ち上げた実験サイト「BeMyWay」を経由して,各種プロモーション映像をはじめ,スポーツやオンラインゲームなどを無償で楽しむことができる。また,コンテンツ面では松竹と歌舞伎座の2社が参加を表明しており,今後は興行チケットの販売や施設案内など,幅広い検証が行われる予定だ。

関連リンク
▼ イー・アクセス
▼ 沖電気工業
▼ インテル
▼ 日本HP

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.