News	2001年5月7日　09:59 PM 更新

プロサイドの直販店がウェブキャスト専門店に

プロサイドの直販店「POSIDE Direct Shop」がウェブキャスト専門店としてリニューアルした。サーバ事業に注力する決意の表れだという。

　5月7日，秋葉原にあるプロサイドの直販店「PROSIDE Direct Shop」が，ウェブキャストに特化したショウルーム「Digi-Cast」にリニューアルした。Digi-Castは，「日本初のウェブキャスト専門店」（プロサイド）で，放送機器輸入業のクレッセントならびに放送機器のシステムインテグレータであるジー・アイ・ジーを含む3社で協同運営する。

「Digi-Cast」として新規オープンしたプロサイドの直販店。雨よけにはまだ「Proside Direct」とある

　プロサイドの椎名晋太郎取締役は直販店の閉店について，「PCからサーバ事業へと主体を移しており，PC販売はネットがメインになる」と説明する。PC事業では価格競争が激化し，利益率が低下していることから，プロサイドでは2年ほど前にPC事業ではなく，サーバ事業およびソリューション事業に注力することを決定。1999年度には10％程度だったサーバ（PCサーバは含まず）の売り上げが2000年度は30％まで伸び，今年度には50％まで引き上げる計画だという。

　「直販店を閉めるとなると，“プロサイドの経営状態はまずいのではないか”と思われる危険性もあったが，ウェブキャストのショウルームを立ち上げることで，プロサイドがサーバ事業に注力するという決意を示したい。今後，エンターテインメントだけでなく，教育分野でもストリーミングはどんどん重要性を増していくはずだ」（椎名氏）

　Digi-Castでは，ノンリニア編集機能を備えたリアルタイムストリーミングエンコーダやストリーミングサーバなどから構成される「CDC」（Contents Distribution Center）のデモンストレーションを行うほか，動画編集やCDCの操作方法を学ぶトレーニングスクールを開講する予定になっている。「ストリーミングのシステムを提案すると，運用が難しいといって難色を示す顧客が多い。トレーニングコースを用意することで，CDCの販売促進に役立てたい」（クレッセント取締役の仲野義徳氏）

CDCのストリーミングエンコーダは米Pinnacle Systemsの「STREAM GENIE」。単体の価格は約350万円。ストリーミングサーバにはプロサイドの「HA-1100」シリーズを使用している。「CDCと似たようなシステムをサン・マイクロシステムズの製品で組むと7倍以上の価格になる」（プロサイドの椎名堯慶社長）

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