News 2001年5月9日 10:16 PM 更新

ツーカー3社売却方針の事実無し――KDDIとツーカーが一部報道を否定

KDDIは,ツーカーグループ3社を今夏にも売却との報道に関し「売却方針の事実は無い」とコメント。ツーカーグループもこの報道を否定した。

 KDDIは,8日に日本工業新聞が報じたツーカーグループ3社を今夏にも売却するとの報道に関し「一部報道による,ツーカーグループ3社を売却する方針を固めたという事実はない」と書面でコメントを発表。ツーカーグループでも「まったくの誤報。KDDIからもそのような知らせを受けていない」(ツーカーセルラー東京関係者)と,この報道を否定した。

 この報道では,KDDIの2兆2000億円に上る連結有利子負債を5年で半減させるためのリストラ計画の一環で,売却先は仏France Telecom,独Deutsche Telekom,英Vodafone,など外資系キャリアが候補とされているが,ツーカーセルラー東京の関係者によると「欧州キャリアが国内携帯電話市場への参入に意欲を見せていたのは数年前の話。現在は欧州のテレコム市場も厳しくなりキャリアもそれどころではないのでは。ツーカーグループは現行のPDC方式のインフラを活用することでコストメリットを追求しており,話題先行で本格普及は数年先とみられるIMT-2000など次世代サービスに対しての設備投資を抑えている分,累損解消など経営基盤は安定している」とアピールし,この報道を否定している。

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[西坂真人, ITmedia]

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