News 2001年5月15日 06:48 PM 更新

モバイル機能を強化する「FileMaker」

米FileMakerが,Mac OS XならびにWindows 2000に対応した「FileMaker 5.5」を発表した。iモードやPocket PCに対応した製品も登場する予定だ。

 米FileMakerは5月14日(現地時間),データベースソフト「FileMaker」の新バージョンとして,iモードならびにPocket PCに対応した「FileMaker Mobile Companion」を開発すると発表した。また,デスクトップ用の最新版「FileMaker Pro 5.5 Unlimited」は,Mac OS X(ネイティブモード),ならびにWindows 2000に対応。さらにサーバ向けの「FileMaker Server 5.5」では,Mac OS X,Windows 2000に加え,Red Hat Linuxをサポートした。

 FileMakerは,2000年12月にPalm OSに対応したFileMaker Mobile Companionを発売。FileMakerによれば,リリース3カ月で3万本を出荷したという。Pocket PC版は,基本的にPalm OS版と同様で,デスクトップ上のFileMakerデータベースと,モバイル端末のデータベースを連携させることが可能だ。一方,iモード版では携帯電話からインターネットで公開されたFileMakerデータベースにアクセスし,検索や編集などができる。「iモードの海外展開が順調に進めば,日本以外でもiモード版のFileMaker Mobile Companionを出荷する計画だ」(同社)

 また,FileMaker Pro 5.5 Unlimitedは,インターネット公開機能の「Webコンパニオン」が強化され,マルチスレッドHTTP serverに対応。FileMaker Server 5.5では,LDAP(light weight directory access)をサポートした。

 PocketPC用のFileMaker Mobile Companionは2002年上半期,iモード用は2001年末までに発売される予定。価格は未定だ。FileMaker Pro 5.5/Server 5.5の発売日,価格については順次ファイルメーカーから発表されることになっている。

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[中村琢磨, ITmedia]

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