News 2001年5月16日 10:37 PM 更新

教育機関に食い込むタイピング練習ソフト「TypeQuick」

日本データパシフィックがタイピング練習ソフト「TypeQuick 日本語版」の発売15周年記念事業説明会を開催した。

 日本データパシフィックは5月16日,タイピング練習ソフト「TypeQucik 日本語版」発売15周年記念事業として,高等学校教員3万人にTypeQuickを無償提供すると発表した。TypeQuick 日本語版は,1986年の発売以来,大学など教育機関を中心にシェアを伸ばしてきたソフトだ。都内で開かれた記念事業説明会には,実際に教育関係者を招き,日本データパシフィックでは情報教育に対する現場の意見に耳を傾けていた。

 説明会には豪TypeQuickのNoel Mcintosh社長が出席。この15年を振り返りながら,「日本人とオーストラリア人では思考方法が異なるため,TypeQuickの日本進出は失敗するといわれた。だが,日本で成功することができ,今でも日本の大学を訪れると暖かく迎えてもらえる。本当に感謝している」と挨拶した。


TypeQuickのNoel Mcintosh社長

 タイピング練習ソフトは,ソフトメーカー各社が参入しており競争が激しい分野だが,TypeQuickの強みは,やはり教育機関に受けが良いところだ。「エンターテインメント志向のタイピングソフトはやっていて面白いが,難易度が高く,本当の初心者を相手にしていない。タイピングをゼロから学ぶには,やはりTypeQuickがいい」(日本データパシフィック)

 さらに日本データパシフィックでは,2003年度より高校で「情報」が必修科目となることから,「キーボードがうまく打てないとコンピュータが嫌いになる生徒も出てくる。初期段階での苦手意識を取り除くために,タイピング練習ソフトは有効」とアピールした。

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[中村琢磨, ITmedia]

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