News 2001年5月17日 11:50 AM 更新

ゲーム3社が戦略発表――Xboxは299ドルで11月8日発売

コンピュータゲームの祭典「Electronic Entertainment Expo」(E3)ロサンゼルスで5月17日から開催される。Microsoftのほかにも,任天堂,ソニー・コンピュータ・エンターテイメントの動きが注目される。

 コンピュータゲームの祭典「Electronic Entertainment Expo」(E3)が今年も米国ロサンゼルスで5月17日から開催される。恒例となったゲーム機ベンダーによる前日のプレゼンテーション合戦は今年,セガがDreamcastの撤退によって発表がなくなったものの,新たにMicrosoftが参戦。Microsoft,任天堂,ソニー・コンピュータ・エンターテイメント(SCE)の3社が発表会を催した。

 中でも注目はMicrosoftの「Xbox」。東京ゲームショウでは日本向けコントローラが発表されたばかりだが,今回は米国での価格が299ドル,発売日が11月8日と発表された。各種ゲームタイトルの紹介では,カプコンが「鬼武者」のリメイク版となる「幻魔鬼武者」と「ディノクライシス3」,「ブレーンボックス」の3タイトルで参入することを発表している。


価格と発売日が決まったXboxのパッケージを抱え上げるMicrosoftのチーフXboxオフィサー,Robbie Back氏


Xbox発表会で絶賛されたTECMO Dead or Alive 3のデモ。あらかじめ作成したムービーではなく,その場でXboxを使って動作させた

 一方,日本では9月14日に発売が発表されている任天堂のGAMECUBEは,北米でも11月5日に発売することを発表。欧州での出荷は2002年になる。GAMECUBE上で動作する新タイトルも一斉に公開され,NINTENDO 64の人気タイトルをGAMECUBE向けにリメイクした「SUPER SMASH BROS. Melee」,人気キャラクターのルイージが主人公となるアクションアドベンチャー「Luigi's Mansion」,新感覚の3Dアクションゲーム「PIKMIN」などを紹介。既に遊べる状態になっており,E3会場では大々的にこれら新タイトルをデモンストレーションする。


あとは出荷日を待つだけのGAMECUBEを手に登場した任天堂の宮本氏。米国で絶大なる人気を誇る

任天堂のキャラクタが総出演のSuper SMASH BROS. Melee

不思議な感覚のアクションゲームPIKMIN。言葉で説明するのが難しいほど不思議な世界観。ゲーム世界の面白さを再認識させるタイトルだ

 発表会ツアーの最後となったSCEは,プレイステーションおよびプレイステーション2の好調さをアピール。新作タイトルを紹介しつつ,ネットワーク対応への戦略を披露。56Kモデムとイーサネットを両方搭載したネットワークアダプタと,40Gバイトハードディスクユニット,AOL/Netscapeとの提携とNavigatorのPS2への移植,RealPlayer 8,Macromedia FlashのPS2へのポーティングをアナウンスした。

 ネットワークアダプタは39ドル95セント,ハードディスクは価格未定だが,今年11月に両オプションとも出荷を予定。ただし,ハードディスクユニットは米国版PS2のハードディスクスロットに装着するタイプのため,日本のPS2には利用できない。


ネットワークアダプタを披露するSCEアメリカの平井社長。本体背面に取り付ける

 さらにネットワークゲームのビジネスインフラとして,Dynamic Network Authentication Systemを発表。ユーザー認証とセキュリティ,不正コピー管理などをネットワークビジネスの基本サービスとして提供していく。さらに,PS2のネット端末化をふまえて,今年冬にはXGA対応液晶ディスプレイとキーボードマウスのセットを製品化予定だ。

[本田雅一, ITmedia]

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