News 2001年5月18日 10:17 PM 更新

東芝,211万画素で3万円を切る「Allegretto M21」

東芝が入門機のプライスゾーンに2メガピクセル機を投入した。


211万画素CCD搭載のデジタルカメラ Allegretto M21

 東芝は5月18日,211万画素CCD搭載のデジタルカメラ「Allegretto M21」(PDR-M21)を発表した。入門機でありながら,高画素CCDを使用することで最大1600×1200ピクセルの解像度を実現。記録メディアにはスマートメディアを使用し,PCと接続するインタフェースにはUSBを備える。握りやすさと携帯性を考慮したデザインや簡単オート撮影に加え,使用頻度の高いボタンを独立させたことにより,高い操作性を実現したという。また,どこでも入手可能な単3乾電池を使用するなど,エントリーユーザーが使いやすい機能を盛り込んでいる。オープン価格で,6月15日発売予定。市場では3万円を切る実売価格を想定しているという。

 Allegretto M21の撮像素子は,1/1.8型の211万画素CCD(有効画素202万)で,最大解像度は1600×1200ピクセル。短焦点レンズ(35ミリフィルム換算で39.18ミリ相当)を搭載し,デジタル2倍のズーム撮影が可能だ。感度はISO80〜320相当のオートモードのみで,固定はできない。最大4コマの連写機能を備え,露出制御も補正可能なプログラムAEを採用。ホワイトバランス設定も,基本のオートに加え,屋外晴天,屋外曇天,蛍光灯1,蛍光灯2,白熱灯と6段階の設定が可能となっている。

 再生機能は,9画面マルチ表示やスライドショー,2倍ズーム再生,プロテクトなど標準的な機能を装備している。そのほか,8MバイトのスマートメディアやUSBインタフェースキットを標準で添付しており,買ってすぐに使うことができるという。「コンセプトは入門機だが,エントリーモデルでも高画質にしたいということで211万画素を採用した。常に携帯して使ってもらえるように操作性を第一に考えた仕様となっており,シャッターチャンスを逃さないようにした」(東芝広報)。メニューを見なくても操作できるように,ストロボや画質の切り替え,消去ボタン,セルフタイマーなど使用頻度の高いボタンは独立させているという。

 東芝の独自調査によると,デジタルカメラの2001年度マーケット規模は420万台に達すると見込まれ,2000年の販売台数290万台と比べて45%増となるなど大幅な伸びが期待できるという。「メーカー間の画素競争により,高画素CCD搭載機の価格が下がっている点や,家庭用プリンタの性能アップ,また街中でプリントができるサービスが普及したことにより,デジカメを楽しむインフラが整ってきたのも市場拡大の要因となっている」(東芝広報)。

 主な仕様は以下の通り。

製品名 Allegretto M21
撮像素子 1/2.7型211万画素原色CCD
レンズ 39.18ミリ相当
絞り F3.0,F8.0の2段階切り替え
記録メディア スマートメディア(128Mバイトまで対応)
ファイル形式 静止画:JPEG(DCF準拠)
シャッタースピード 1/500〜1秒(メカニカルシャッター併用)
ホワイトバランス オート,屋外晴天,蛍光灯1〜2,白熱灯
撮影感度 ISO80〜320相当
液晶モニタ 1.8型D-TFD
インタフェース USB
電源 単3アルカリ電池4本(付属),単3充電池(ニッケル水素,リチウム,ニカド)も使用可能
本体サイズ 115(幅)×70(高さ)×50(奥行き)ミリ
重量 約220グラム(本体のみ)
価格 オープン価格(予想実売価格2万9800円)

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[西坂真人, ITmedia]

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