News 2001年5月23日 11:59 PM 更新

ビジネスシヨウPhotoReport──PS2でBluetooth,ザウルスでAMIGAなど

ビジネスシヨウの片隅には,面白いものがいろいろと転がっている。取材チームが見つけた数々の小ネタを大公開。

PS2でBluetooth?

 プレイステーション2のPCカードスロットに挿入されているのは,なんとBluetoothカードだ。これは,NTTコミュニケーションズのICカード展示コーナーでの1コマ。残念ながら,同社がPS2用のカードを発売するわけではなく,「ICカードリーダーを家庭内のインターネット端末で利用するため,技術開発を行っている」という展示。同社では,リーダーとPS2を接続するインタフェースとして「BluetoothとIEEE 802.11bの2種類を検討中」と話している。ただ,PCカードスロットをワイヤレスLANカードでふさいでしまうと,ネットワークインタフェース付きのHDDユニットは接続できなくなるはず……。インターネット接続のほうは,どんなインフラを想定しているのだろうか?

ザウルスでAMIGA

 シャープブースのザウルスコーナーで「AMIGAゲームアプリケーションon Zaurus」を発見。8ビット機時代に豊富なゲームタイトルで名をはせた往年の名機「AMIGA」のゲームが,ザウルス上で動くという。「厳密には,AMIGAエミュレータが動いているというわけではない」(同社)というこのシステム。JAVAで作るよりも複雑で高速な動きが表現できるVP(バーチャルプロセッサ)コードで作られているとのことで,シューティングゲームなどスピード感が要求されるアプリケーションに対応できるという。商品化は未定だが,8ビット機全盛時代を謳歌した世代のシャープ担当者は「ぜひ,製品化したいんです」と,強く訴えていた。

DVD-R/DVD-RWドライブも登場

 ビジネスシヨウ開催当日に発表されたロジテックの外付けDVD-R/DVD-RWドライブ「LDR-214F」。写真は,アプリックスブースで展示していたもの。アプリックスは,添付ソフトの「WinCDR6.0 DVD Extension」を供給している。LDR-214Fの価格は12万円。インタフェースはIEEE 1394だ。

進化するモックアップ

 IMT-2000のコンセプトモデルいうと,“次世代”のサービスということもあり,近未来的なデザインのものが多い。例えば,KDDIが参考出展していたものなど,何と形容したらいいのかも分からない。唯一,本体(と思われる部分)には,楽曲の再生状態が表示されていることから,音楽再生機能付きということが分かるだけだ。

 実は,このコンセプトモデルが出展されるのは今回が初めてではない。ちょうど1年前の「ビジネスシヨウ2000」でも展示されていたのだ(写真下)。両方のモックアップを比べると,この1年間での進歩がよく分かる。


昨年のコンセプトモデルは非常に前衛的。いくら次世代でも,これを携帯電話だというのはやはり無理があったのだろうか

iアプリに対抗してJアプリ?

 KDDIブースに置かれていたカシオのJava対応端末の画面には,「Jアプリ1」「Jアプリ2」「Jアプリ3」とある。「iアプリ」は,iモードのJavaサービスのこと。では,「Jアプリ」はどこのキャリアのサービス? 迷わず「J-フォン!」 と答えたくなるところだが,意外にもKDDIのものだったのだ。だが,KDDIのJavaサービスは「ezplus」のはず。これは一体……?

 担当者不在のため,説明を聞くことができなかったが,「Javaアプリケーション」を略して「Jアプリ」と表現しただけというオチのような気もする……。

[中村琢磨&西坂真人&芹澤隆徳, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.