News 2001年5月24日 08:56 PM 更新

米MSの古川副社長,Streaming Media PreviewでWindows Media 8を大いにアピール

ストリーミング専門カンファレンス&デモ展の「Streaming Media Preview Japan 2001」が開幕した。基調講演では,米MSの古川副社長がWindows Media Technologyが実現するストリーミングの未来について語った。

 ADSLやCATVなど,ブロードバンドインターネットの普及が進み,本格的な立ち上がりが期待されるストリーミングコンテンツビジネス。そのストリーミングに特化したカンファレンス&デモ展「Streaming Media Preview Japan 2001」が東京ビッグサイトで5月24日に開幕した。展示会場では,マイクロソフトやシスコシステムズが紹介するストリーミング技術のデモンストレーションが大きな注目を集めている。

 Streaming Media Preview Japan 2001の基調講演には,米Microsoftコンシューマ戦略担当副社長の古川享氏が登場。「Windows Mediaで実現するデジタルメディアの未来」と題した講演の中で,ブロードバンド時代におけるストリーミングコンテンツの可能性について,同社の最新コーデック技術「Windows Media Audio/Video 8」(Windows Media 8)のデモを交えながら解説した。


Windows Media 8を大いにアピールした古川氏

 Windows Media 8 は,低ビットレートで圧縮してもデータのクオリティを高く保てるのが特徴(3月29日の記事参照)。古川氏によれば,「映像は,250KbpsでVHSなみ,音声は,48KbpsでCDなみ」の品質を実現することが可能だという。古川氏は,講演の中で実際にWindows Media 8でエンコードされた250K/500KbpsのMPEG-4データを再生し,「1Mbps程度の常時接続環境でもこれだけのクオリティが実現できる」と強調した。

 さらに,古川氏は3MbpsでエンコードされたMPEG-4の動画(1280×720ピクセル)を再生し,「これはHDTVなみのクオリティだ。このレベルの品質の映像がネット上を流れるようになれば,既存の映像ビジネスの形態は大きく変わることになるだろう」とアピールした。「光ファイバーによる常時接続環境が普及すれば,MPEG-4で1920×1080ピクセルの映像も配信できる。おそらく,2004年には3GHzぐらいで動作する“Pentium VI”プロセッサが登場するだろうから,高品質の映像配信も現実のものになるはずだ」(古川氏)


3MbpsのMPEG-4データを再生し,「映像ビジネスは変わる」と強調する古川氏


展示会場でも3MbpsのMPEG-4形式の動画を再生している。クライアントマシンの環境は,CPUがPentium 4,OSは「Windows XP」,プレイヤーは「Windows Media Player 8」というものだった

 また古川氏は,同日リリースされたWindows Media 8コーデック対応の「Windows Media Player 7.1 日本語版」(Pocket PC版)を使い,コンパックコンピュータの「iPaq」で150Kbpsに圧縮されたMPEG-4形式の動画を再生するデモンストレーションを披露した。


講演ではiPaqにダウンロードした画像を再生していたが,会場では最大2.4Mbpsでの通信が可能なKDDIの「HDR」システムを利用し,モバイル環境でも安定して高品質の動画を再生できるとアピールしていた

 さらに古川氏の基調講演には,同日ブロードバンド向けコンテンツ配信で提携を発表したエイベックスの依田会長が登場。提携の内容は,「Windows Media Technology」を利用してエイベックスがネット番組24時間ノンストップで配信するというもの(別記事参照)で,Windows Media 8をアピールした古川氏の講演に花を添えた格好となった。

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[中村琢磨, ITmedia]

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