News 2001年6月8日 10:32 PM 更新

N+I 2001 Tokyo PhotoReport──東芝が無線LANに参入! AIBOがShowNetに接続? など

ネットワーク関連総合イベントの「N+I 2001 Tokyo」で見つけた“はみ出しネタ”を掲載。

東芝,ついに無線LANに参入!

 価格が下がったことで,一気に普及へと動き出したIEEE 802.11b準拠の無線LAN製品。次期バージョンとして,5GHz帯を使用し,最大54Mbpsの通信速度を実現するIEEE 802.11a準拠の製品も登場する予定となっており,無線LAN市場は今後さらに勢いを増していきそうだ。

 そんな中,「NetWorld + Interop 2001 Tokyo」の東芝ブースには,無線LANアクセスポイントならびに無線LANのPCカードがガラスケースに収められた格好で参考出展されていた。もしかしてIEEE 802.11a対応製品かと思って覗いてみると,そこにはIEEE 802.11b対応無線LAN製品があった。

 IEEE 802.11b対応の製品は,各社から発売されいてるため,東芝も既に投入済みだと勝手に記憶していたのだが,同社担当者によれば今回が初めてだという。そこで,東芝はBluetoothの推進に積極的なだけにIEEE 802.11bには熱心ではないのかと探ってみると,やはり,「Bluetoothは専属の事業部があるのだが,無線LAN製品はPCの周辺機器を担当する部署が行っている」(東芝担当者)とのことだった。

 これが製品化の遅れにつながったようだが,Bluetoothが思ったように普及しない状態だけに,今後,無線LANへの取り組みを強化するつもりなのだろうか。なお,この無線LANアクセスポイント/PCカードは7月上旬に発売される予定だ。価格はオープンプライス。

AIBOもShowNetに接続?

 N+I 2001 Tokyoの目玉の1つは,各ISPの相互接続地点であるNSPIX2と会場を9.6Gbpsで接続する「ShowNet」。これをバックボーンとして,出展者ブースがインターネットに接続しているが,ソニーブースにいた無線LANカード内蔵の「AIBO」は,ShowNetに接続している……わけではなかった。

 ここでは,AIBOの眼(CCDカメラ)で捉えた映像を,ノートPCの「バイオGT」にIEEE 802.11bで転送するというデモンストレーションが行われていた(詳細記事)。今度は,バイオGTのキャスティング機能を使い,ShowNet経由でAIBOが見た映像をインターネットに公開する──そんなデモンストレーションも見てみたいものだ。

「日立さんは頑張ってますね」

 松下電器産業は,N+Iの会場に同社のネットワーク関連製品を多数出展している。具体的には携帯電話対応冷蔵庫や,IPv6に対応したホームゲートウェイや電話機,FAXなどで,ITモデルハウス「eHII」で公開されているものをそのまま持ち込んだ格好だ。

 もちろん,家電制御ネットワークの「エコーネット」も実演され,来場者の関心を集めていた。家電のネットワーク化といえば,松下は日立製作所とエコーネット対応家電の共同開発で提携。さらに,日立は,2003年までに白物家電をネットワーク化することを発表しているが,松下の担当者は「日立さんは頑張ってますね」とどこか他人事のようにコメントしていたのが気になる……。

IPv6でV6エンジン?

 N+Iでブレイクを予感させたIPv6。展示会場では,松下やNECのほか,多くの企業が関連製品を出展していた。さらに,特別コーナーとして,「IPv6 ShowCase」が設置され,実際の家庭を模したステージでIPv6が実現する“インターネット生活環境”のデモンストレーションが披露され,大勢の来場者で盛況だった。

 ところで,写真では下の方に少ししか映っていないが,IPv6 ShowCaseのブースには,所沢ナンバーを付けたホンダの「オデッセイ」がどんと構えていた。やはり,IPv6のデモンストレーションだけに,自動車も「やっぱりV6でしょ」と洒落込んで(それともオヤジギャグ?)みたのだろうか。

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関連リンク
▼ NetWorld + Interop 2001 Tokyo公式サイト

[中村琢磨, ITmedia]

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