News | 2001年7月10日 11:50 PM 更新 |
「Alphaチップは,2004年に完全消滅などしない」──1GHz超で動作する64ビットチップ「Alpha 21264」(EV68)を搭載する「Compaq AlphaServer GSシリーズ」の発表会で,コンパックのアルファ製品本部長である市原隆保氏はそう訴えた。
6月,米IntelへのAlphaチップのライセンス供与を発表して以来,“Alphaチップの最期”が声高に語られるようになった(6月26日の記事参照)。だが,市原氏は,「Alphaチップは2004年まで開発を継続する。そして,搭載システムは2008年まで販売し,サポートは少なくとも2013年まで続けていく」と強調する。
Alphaチップのロードマップでは,2003年までに1.2GHzで動作する「EV7」が登場し,続いて1.6GH版がリリースされることになっている。さらに市原氏は,Alphaから米Intelの64ビットシステムへの具体的な移行計画も披露する。Intelは現在,64ビットCPU「Itanium」の後継製品として コードネームで「McKinley」と呼ばれるCPUを開発しているが,さらにその後に控える「IPF(Itanium Processor Family)」と呼ばれるCPUからAlphaのテクノロジーが組み込まれることになる。
コンパックでは,2003年をメドに現在Alpha上で動作している各種アプリケーションをIPFに移植するためのツールを配布。そして,2004年以降に,IPFで動作するTru64 UNIX/Open VMSをリリースする計画だ。つまり,2004年〜2008年までは,コンパックの中でAlphaとIPFの両システムが混在することになり,2008年のAlphaチップ販売終了をもって“IPF1本”という体制になる。
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