News 2001年7月25日 11:59 PM 更新

バレたらマズいんじゃない?──SirCamは何でも暴露する(国内編)

ZDNN編集部にも,SirCamウイルスとともに,大量の重要書類が届いた。まさに,人の“秘密”は蜜の味。しかし,こんなファイルを送りつけてしまった人たちに,明日は来るのだろうか?

 シマンテックは,トロイの木馬型ワーム「SirCam」のダメージを「中」に設定している。「ウィルスとしての危険度」は確かにそんなものだろう。だが,現実的なダメージは「極めて高」になる可能性もある。というのも……。

 電子メールを媒体として情報収集を行っているZDNNの編集部には,当然のごとく山のようにSirCamウイルスが送られてくる。面倒なので数えたりはしないが,おそらく数百通にはなっている。傾向としては,1人で何通(何十通の場合もある)も送信していることが多い。SirCamは,メールソフトの送信記録に残らず,バックグラウンドで活動するため,感染していることに気付かなかったのだろう。

 このウィルスメールに添付されてきたファイル名を見ていると,言われているほどではないにせよ,かなり“痛い”内容のドキュメントがついているものも少なくない。

 例えば……。

 某地方ケーブルテレビ会社が送ってきた「民改費適用申請書.xls」や,某マーケティング企業の「販売促進チェック.xls」などというのは,まだかわいいほう。

 某全国ネットのテレビ局からは,広告企画の原稿と思われる「○○社パブ原稿.doc」や,「“○○○”60秒パブリシティ」というドキュメントが流出してしまった。某デザイン会社では,ウェブマスター自らがSirCamに感染。しかも,「○○○料金表.doc」というドキュメントが添付されている。まさかSirCamに感染した風を装ったダイレクトメールなのか!?(○○の部分は名誉のために伏せ字に)

 また,某通信会社からの添付ファイル名は,「お詫び.doc」。……気の利いた洒落のようだ。一方,一人で何通も“応募”してきた某旅行代理店の方は,「春闘合意.doc」「資金繰.doc」など,かなり際どい内容。某商社からは「××税関への念書.doc」が届いた。いやはや,そうだったのか。

 とある個人からは,各種の返済計画や生活設計,役所への提出書類など。これまでの「個人情報の漏洩」なんかが可愛く見えるほどのレベルである。女性と思しきアドレスからは「×年×月のダイアリー.doc」。うーん,見たいかも……。

 人の不幸は蜜の味。いや,この際,人の“秘密”は蜜の味と言ってしまおう。これらの添付ファイルがどんな内容なのか,非常に見てしまいたくなる。きっとそうやって罠にはまったひとも多いはずだ。そうして会社の機密書類をインターネットで世界に「発信」してしまった人たち。この厳しいご時世に,彼らは「始末書」ぐらいで済むのだろうか(今回の一件で,ウィルス対策を真剣に考え直す人も多いことだろう)。

 と,人ごとのように言ってみたものの,正直,クリックしそうになってしまった添付ファイルがある。ZDNetのライバルである某IT系ニュースサイトから送られてきた「収支計画.xls」,それに某大手携帯電話会社から来た「Business Plan(製品計画).doc」である。うーん。気になる……。

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[中村琢磨, ITmedia]

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