News | 2001年8月9日 11:43 PM 更新 |
また,PC-EPhoneのCFカードスロットは,マイクロドライブにも対応している。「PocketTVなどMPEGプレーヤーも動作する」(同社)ので,テレビやビデオの映像をMPEG方式にエンコードしてマイクロドライブに詰め込み,外出先で楽しむといった使い方もできそうだ。大画面のPC-EPhoneなら,映像系コンテンツが生きてくるに違いない。
その他,CFタイプの通信デバイスを利用できるようになっている。同社では,DDIポケットのCard H”を推奨しており,PC-EPhoneとCard H”64petitとのセット販売を提案していくという。
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マイクロドライブにも対応している |
さまざまな入力形式をサポートしているのもPC-EPhoneの特徴だ。ディスプレイ下部にプリントされたキーボードにタッチするハードキー方式があるほか,画面上でソフト的に処理するソフトキー方式もサポートしている。さらに韓国モデルでは,シリアル端子に接続する外付けタイプのキーボードも用意されている。ただ,「シリアル端子がUSBに変更される日本モデルでキーボード対応にするかは未定」(同社)だそうだ。
日本語変換エンジンは,手書き入力機能が追加されたATOK PocketをROMで搭載する予定。変換効率に定評があるATOKの採用は,小型ゆえに入力がネックとなるPDAにとって喜ばしいことだ。
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変換効率で定評のあるATOKで「タッチパネル方式でもスムーズな日本語入力ができる」(同社) |
最後に,モバイルマシンで1番気になるのが,バッテリー駆動時間だろう。モバイル機器ではまだ珍しいリチウムポリマー充電池を使ったiPAQは,スペック上で最大12時間の駆動時間をうたっている。一方のPC-EPhoneは「開発段階なので公式な数値ではないが,通信時で3時間,通常使用で4〜5時間以上は駆動でき,1日の作業には十分」という。PDAでは大画面といえるVGA表示を実現している点を考慮すると,まずまずの駆動時間か。
本体の充電は,クレードル方式で行われる。クレードルとPCとの接続は,韓国モデルではシリアル接続だったが,日本語版ではUSBが採用される予定だ。
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PC-EPhoneには,PCとの接続や充電に使う専用クレードルが標準添付される |
PC-EPhoneとiPAQとの仕様比較は,以下の通り。
製品名 | PC-EPhone | iPAQ PocketPC H3630 |
プロセッサ | StrongARM/206MHz | |
メモリ(RAM) | 32Mバイト | |
メモリ(ROM) | 32Mバイト | |
OS | Windows CE3.0 | PocketPC |
液晶 | カラーTFT液晶(256色表示) | 反射型カラーTFT(4096色表示) |
画面表示 | 640×480ピクセル | 240×320ピクセル |
電源 | リチウムイオン充電池 | リチウムポリマー充電池 |
カードスロット | CF TYPE II | CF TYPE II(ジャケット装着で対応) |
バッテリ駆動時間 | 未定(4〜5時間?) | 最大約12時間 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 103×23×130ミリ | 83.5×15.9×130ミリ |
重量 | 約260グラム | 約180グラム(ジャケット装着時:約250グラム) |
価格 | 6万5000円前後 | 5万9800円(ダイレクトプラス価格) |
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