News 2001年8月22日 08:14 PM 更新

ソニー,コンパクトなデジカメ2機種と携帯可能なデジタルフォトプリンタを発表(1)

ソニーは,片手に収まるボディに334万画素CCDを搭載したサイバーショットPシリーズの新製品「DSC-P5」「DSC-P3」を発表した。

 ソニーは8月22日,コンパクトボディに光学3倍ズームを搭載した3メガピクセル機「DSC-P5」と,2色のカラーバリエーションを揃えた短焦点2.8メガピクセル機「DSC-P3」を発表した。P1シリーズの後継機となる。両機種ともに10月4日発売。価格はオープンだが,P5が7万円前後,P3が5万円前後になる予定だ。


サイバーショットDSC-P5。コンパクトボディに光学3倍ズームを搭載している

 両機種ともに正方画素・原色フィルターの1/1.8型SuperHAD CCD(総画素数334万画素)を搭載しており,光学3倍ズームのP5は有効画素数321万画素,短焦点のP3は有効画素数282万画素だ。P5は光学3倍ズームからの連続したズーミングが可能なプレシジョンデジタル6倍ズームを採用。一方,P3は,プレシジョンデジタル3倍ズームのみとなる。両機種の違いはこの光学ズームの有無とボディサイズだけで,その他のスペックは同じだ。


短焦点のサイバーショットDSC-P3

 新製品の最大のポイントは,その小さなボディ。前モデルのP1も小型軽量ながら3メガピクセルという高スペックがうけてヒットしたが,P5はP1より体積比で20%ほど小さくなっている。また,重さで23グラム減,厚さで約1センチ減と,いっそうコンパクトなサイズに仕上がっている。

 同社が“スティックスタイル”と呼ぶこのコンパクトボディは,2段沈胴式レンズの採用,バッテリの小型化,高密度な実装技術によって可能となった。


P1(上)との比較。約1センチ薄くなっている。沈胴式レンズと新開発バッテリで,小さいボディを実現

 2段の沈胴式レンズを採用しているので,光学3倍ズームを搭載しながらも電源OFFの状態ではフルフラットボディになる。ちょうど携帯電話に近いサイズで,ポケットにもすんなり入る。

 新型Pシリーズ用にメモリースティックサイズのバッテリ(インフォリチウムCタイプ)を新開発。P1で使用していたSバッテリに比べて約半分の体積ながら,約1800枚(VGAサイズ)の撮影が行えるという。バッテリ残量を分単位で知ることができるのも,インフォリチウムの魅力だ。

 ダイヤル式のモード切り替えやズーム,メニューボタンといった主な操作は片手でできる。1.5型TFT液晶モニタのほか,バッテリ残量や操作モードなどを知らせる液晶表示パネル,光学式ビューファインダーなども装備。機能や操作性を犠牲にすることなく,小型軽量ボディを作り出すことに成功している。


コンパクトなボディながら,機能や操作性も考えられている

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