News | 2001年9月11日 11:59 PM 更新 |
富士写真フイルムは9月11日,6倍ズームレンズと200万画素CCDを搭載した一眼レフ型デジタルカメラ「FinePix 2800Z」と,光学3倍ズーム搭載200万画素のコンパクト機「FinePix2600Z」を発表した。
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一眼レフ型の光学6倍ズーム機「FinePix 2800Z」と光学3倍ズームのコンパクト機「FinePix2600Z」 |
FinePix2800Zは,35ミリカメラ換算で38〜228ミリ相当のフジノン光学式6倍ズームレンズと,1/2.7型200万画素CCD(有効画素数)を搭載している。95(幅)×71(奥行き)×77(高さ)ミリのコンパクトなサイズを実現した。0.55型液晶によるビューファインダーを搭載しており,一眼レフ感覚で撮影できる。
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コンパクトなボディは女性の手でもしっかりホールドできる |
記録画像サイズは1600×1200/1280×960/640×480ドットの3種類。2コマ/秒で最大4コマの連写機能や,最長30秒のボイスメモ機能がある。動画撮影も可能で,320×240ドット,10フレーム/秒で最長60秒間の音声付き動画が撮影ができる。
単3形アルカリ乾電池4本で最大約4500枚,連続約165分の撮影が可能な省電力設計になっている。記録メディアはスマートメディアで,16Mバイトタイプが同梱される。そのほか専用USBケーブルやソフトがセットとなったっている。10月9日から発売し,価格は7万4800円。
同社のデジタルイメージングサービス「Picture The Future」に対応し,ビュアーソフト「FinePixViewer」や,インターネット上でホームページやアルバムが作成できる「FinePix Internet Service」も利用できる。
一方,FinePix2600Zは、光学3倍ズームレンズ搭載の200万画素機。1/2.7インチ200万画素CCDを採用している。ボディサイズは99.8(幅)×53.9(奥行き)×65(高さ)ミリ,重さ約200グラムと軽量コンパクトに仕上がっている。
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光学3倍ズームを搭載した200万画素デジカメ「FinePix2600Z」 |
バッテリは付属の単3形ニッケル水素電池(2本)のほか,単3型アルカリ電池が利用できる。ニッケル水素電池で最大約6,000枚(連続撮影約180分)の撮影が可能。記録画像サイズは1,600×1,200/1,280×960/640×480ドットで,動画は320×240ドット,10フレーム/秒で最長20秒間の撮影ができる(音声なし)。
記録メディアはスマートメディアで,16Mバイトタイプが同梱。そのほか専用USBケーブル,単3形ニッケル水素電池×2,バッテリーチャージャー,ソフトなどがセットになっている。10月17日より発売で,価格は4万9800円。
両機種に共通しているのは,操作部を極力少なくしている点だろう。両機種ともにモード切り替えは「撮影」「再生」「動画」の3つしかない。また,背面のボタンも必要最低限に抑えている。
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モード切り替えは「撮影」「再生」「動画」の3つ |
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背面もスッキリしている |
同社電子映像事業部長の加藤典彦氏は発表の席上,国内のデジタルカメラマーケットに触れて次のように述べた。
同氏によると,今年6月までは190%を超える成長だった国内デジカメ市場も,7〜8月は150〜160%にとどまっている。「昨年は,7〜8月が一番伸びた時期だが今年は勢いがない。ただ,2001年の市場予測では,ワールドワイドの前年比145%に対し,日本は159%と世界水準よりも高めの成長が見込まれている。依然として期待できる市場なことは間違いない」(加藤氏)。
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電子映像事業部長の加藤氏 |
また,クラス別では200万画素の中級機ゾーンが一番の売れ筋となっている。加藤氏によると「各社が一番力を入れているのが200万画素のクラス。機種が豊富な点や,200万画素でも十分キレイな写真が撮れるという認識が一般に広まってきた」のが,その理由だという。
さらに今年は,売れ筋価格帯も昨年に比べて大きく変わっている。同社の調べによると,実売で4万〜5万円台のデジカメが全体の4割を占め,2万〜3万円台が25%,2万円以下が15%という価格構成になっているという。つまり,6万円以下の商品で,全体の8割を占めていることになる。
つまり,今回の新製品は,「200万画素」で「実売が2万〜5万円台」という現在のデジカメの売れ筋ゾーンに向けた商品というわけだ。
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