News 2001年10月5日 11:53 PM 更新

FOMAの使い心地(PCカードタイプ編)

 10月1日,NTTドコモがFOMAの本サービスを開始した。ぼくも,端末を手に入れて,今,いろいろと試しているところだ。

 考えに考えた結果,とりあえず,スタンダードタイプのFOMA N2001と,PCカードタイプのFOMA P2401という2種類の端末を購入した。スタンダードタイプの端末では,オプションのUSBアダプタやPCカードを使えばデータ通信ができる。だが,購入しようとしていたPCカード「FOMA Mobile Card N2」の価格が,端末の価格とそんなに大きく違わなかったので,このような結果になった。

 契約時にも,来年の3月末まで契約事務手数料3000円は無料になっているので,大きな負担にはならない。ただし,毎月の基本料金に相当するFOMAプランは,両方の端末に課金される。

 結局,契約プランは,スタンダードタイプが「FOMAプラン39+iモード」に,PCカードタイプが「FOMAデータプラン22+パケットパック80」に落ち着いた。

 もちろん,両方とも新規契約だ。さすがにまだ首都圏でしか使えない携帯電話だけに絞り込むことはできないので,今まで使っていたドッチーモ,そして,DDIポケットのTwo LINKは,そのまま手元に残してある。

 FOMAでは,顧客情報を記録するFOMAカードと呼ばれるICカードが契約ごとに発行され,それを端末に装着することで白端末が契約端末として使えるようになる。だから,1枚のFOMAカード,つまり,一契約で様々なタイプの端末が使えるはずなのだ。

 でも,実際に手元で試してみてあえなくあきらめた。FOMAカードを頻繁に差し替える作業がとてつもなく面倒なのだ。

 FOMAカードの大きさは,切手の半分くらいで,かなり小さいし薄い。PCカードタイプの端末では比較的簡単に抜き差しできるが,スタンダードタイプでは,裏面の電池を外し,ロックを解除するという面倒な手順が必要だ。また,スタンダードタイプの端末にFOMAカードを装着して,電源を再投入すると,読み込みに30秒以上かかって通常の待ち受け状態になる。

 これを毎日数回というのは,ちょっとやってられない。将来的には契約がひとつでも複数枚のFOMAカードを提供するという計画もあるらしいので,そちらに期待したいところだ。

FOMAカードの使い心地は……

 さて,肝心の使い心地だ。今日は,PCカード型端末について言及したい。

 正式な対応OSは,Wiindows 98,Windows Me,Windows 2000 Professionalとなっているが,強引にWindows XPで試してみた。

 カードをパソコンのPCカードスロットに装着すると,まず,標準PCカードとして認識されるので,デバイスマネージャを使って付属のCD-ROMに収録されたWindows 2000用のドライバを読み込ませた。特に問題はなさそうだ。

 この状態で,ダイヤルアップのための接続先エントリを作成する。

 FOMAがサポートするデータ通信は,時間課金の64Kbps通信と,パケット課金の384Kbps通信がある。現時点で,対応プロバイダーは,DreamNet,リムネット,OCN,そしてドコモのmoperaだ。

 ぼくは,このうち,OCNに加入しているのだが,FOMAでのデータ通信をした場合,パケット通信であっても1分あたり10円の付加料金が発生するという。なんともおかしな話なので,サポートに電話で確認したが,これは本当なのだそうだ。また,リムネットはFOMA月額利用料金として2500円の固定費がかかる。DreamNetは利用料金はかからない。

 つまり,通常のインターネット利用なら,パケット料金以外,いっさいの料金がかからないmoperaを使うのがお得だということだ。

 端末には,専用ユーティリティソフトが付属していて,それを使うとパソコンの画面に電界強度を表示したり,端末への各種の設定,そして接続先エントリの作成などができるようになっている。

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[山田祥平, ITmedia]

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