News:速攻レビュー 2001年10月30日 11:30 PM 更新

速攻レビュー:カラー液晶になった「リストカメラ」の実力は?(1)

“007”さながらに腕時計で写真が撮れるカシオのリストカメラ。今回の新製品では,待望のカラー液晶を搭載した。さて,その実力は?

 カシオ計算機は10月30日,カラー液晶ディスプレイを搭載した腕時計型デジタルカメラ「リストカメラ WQV-10」を11月23日に発売すると発表した(スペックなどは別記事を参照)。同社からサンプル機を借りることができたので,早速レビューをお届けしたい。


腕時計型デジタルカメラ「リストカメラ WQV-10」

 「腕時計にデジカメ」。この“007”さながらの機能を引っさげて,リストカメラが登場したのが昨年の6月だ。今年7月には,それまでモノクロだった撮影画像をカラー化したWQV-3を発売した

 3代目となる今回の新製品では,待望のカラー液晶を搭載しているのが特徴となっている。

 ディスプレイに使用しているのは,反射型のSTNカラー液晶パネル。176×144ピクセルの解像度で,撮影した画像を4096色で表示できる。有効2.5万画素カラーCMOSセンサーと合わせて,カラー表示/カラー撮影を可能にした。

 反射型なので,明かりさえあれば結構見える。バックライトが無いため夜間の視認性は劣るが,その分,省電力には大きく貢献。「時計機能だけを使っているなら,約半年は駆動する」(同社)という。


反射型STN液晶で見た画像。明かりさえあれば,かなり見える

 レンズは本体上部にあり,赤外線受光部と並んでいる。F値は2.8と明るめで,マクロ撮影は30センチから可能だ。内蔵メモリとして1Mバイトを搭載している点は従来機種と変わらないが,同サイズのカラー画像を撮影できた前モデルが最大80枚の撮影枚数だったのに対して,新製品では100枚に増えている。どうやら,JPEGの圧縮率を変更して枚数を稼いでいるようだが,撮った画像の実用性を考えると,画質を落とすような仕様変更は若干疑問だ。


本体上部に搭載。パッと見ただけでは,レンズかどうか分からない?!

 早速,PCに取り込んだ画像を見てもらおう。

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