News 2001年11月5日 07:16 PM 更新

NTT-ME,PPPoE対応のIPテレビ電話を発売

NTT-MEは,台湾LeadtekのIP対応テレビ電話を国内で発売する。ADSLやFTTHといったインターネット網を利用できるほか,「NetMeeting」搭載PCと接続できるのが特徴だ。

 エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)は11月5日,台湾LeadtekのIP対応のテレビ電話会議端末「i・See」を国内で発売すると発表した。NTT-MEは,国内での製品検証から,ローカライズ,販売,ならびにサポートまでを行う。価格はオープンプライスだが,実売は12万8000円になる見込み。12月1日より出荷する。


本体には5型のTFT液晶ディスプレイを装備。CIF(352×288ピクセル)/QCIF(176×144ピクセル)のCCDカメラを備え,CIFで最大24fps,QCIFでは最大30fpsの映像を送受信できる

 i・Seeはビデオ会議のITU-T規格であるH.323に準拠。同規格に対応したIP電話や,マイクロソフトのビデオ会議ソフト「NetMeeting」がインストールされたPCとやり取りすることができる。また,PPPoEもサポートし,ADSLやFTTHを通じて,固定IPアドレスを持つi・See同士で会話をすることも可能だ。

 「将来的には家庭向けにも販売していきたいが,価格的なハードルもあり,当初は企業の支店間であったり,遠隔医療などの用途が中心になるだろう」(NTT-ME)。


背面には,10BASE-Tポート×1を装備するほか,映像入力×2,映像出力×1を備え,ビデオ映像の送信や受信した映像をTVに表示することもできる

 使用する帯域は,「64〜128kbps」「128〜192kbps」「192〜256kbps」「256〜320kbps」「320kbps以上」の5段階から選択可能。NTT-MEによれば,「回線のスループットが設定値に満たない場合でも,接続が切れたりすることはない」という。ただ,「フレーム落ちなどを避けるために,最低でも128Kbpsはあったほうがいい」(同)と説明している。

関連リンク
▼ Leadtek
▼ NTT-ME

[中村琢磨, ITmedia]

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