News:速攻レビュー | 2001年12月4日 11:43 AM 更新 |
11月19日に発表されたクリエイティブメディアの5.1chアンプ/スピーカーシステム「Creative Inspire 5.1 Digital 5700」。11月22日ごろから店頭でも販売が始まっている。メーカー標準価格は4万4800円だが,実売では4万円を切っているところもある。
コストパフォーマンスに優れたその性能を,実際のDVDソフト試聴を交えながらレビューをお届けしよう。
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5.1chアンプ/スピーカーシステム「Creative Inspire 5.1 Digital 5700」 |
Creative Inspire 5.1 Digital 5700は,5.1chアンプにDTS/ドルビーデジタル/ドルビープロロジックなどのシアターサウンドを楽しめるハードウェアデコーダを内蔵し,各種デジタルインタフェースも装備している。つまり,DVDプレーヤーやBSデジタルチューナーなど5.1chサウンドソースを持った各種デジタル機器をつないで,すぐにシアターサウンドが楽しめるというわけだ。
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DVDプレーヤーやBSデジタルチューナーをつないで,すぐにシアターサウンドが楽しめる |
このところ,ホームシアター市場が伸びている。ホームシアター機器中でもラインアップが充実しているのは,5.1chデジタルサラウンド製品群。1万円を切るような簡易タイプから,ハイスペックAVアンプを使った数十万円の高級機まで,実にさまざまな製品が店頭を賑わしている。
Inspire 5.1 Digital 5700は,実売価格でいうと入門機だが,性能はワンランク上の初〜中級クラス機と同等の実力を持っている。
まずは形状から見ていこう。デコーダアンプのサイズは75(幅)×170(高さ)×251(奥行き)ミリで,ちょうど広辞苑(机上版)ぐらいの大きさだ。縦置きが基本スタイルだが,左側面にもゴムが付いたアシがあって横置きもできるようになっている。手元でボリュームや設定変更を操作できるリモコン付きだ。
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デコーダアンプの大きさは広辞苑ほど。リモコン付き |
入力は光デジタル/同軸デジタル/デジタルDINのデジタル3系統と,アナログ1系統。これら入力端子全てに接続しても個々に切り替えることができるので,ちょっとしたオーディオセレクターとしても使える。
例えば,同軸デジタル端子にはDVDプレーヤー,光デジタル端子にはBSデジタルチューナーもしくはプレイステーション2,デジタルDIN端子にはPC(対応サウンドカードが必要)と接続し,各ソースをリモコンで切り替えるといったことも可能だ。
デジタルDIN端子では,同社のSound Blaster Audigy/Sound Blaster Live! 5.1シリーズサウンドカードと組み合わせて,PC上でのDVD再生やEAX/DirectSound 3D対応ゲームが5.1chサラウンドで利用できる。
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デジタル3系統とアナログ1系統の入力を用意。オーディオセレクターとしても使える |
安価なサラウンドシステムでは,光/同軸デジタル入力はサポートしながらも,両方から入力された場合には光デジタルが優先になってしまうといった製品も多い。今回の製品は「映像ソースはTVのリモコンで選べるので,サウンドだけ切り替えられれば高価なサラウンドAVアンプを買わずに済む」といったニーズにピッタリというわけだ(リモコンは増えるが……)。
デフォルトでは,ドルビーデジタルのローダイナミックレンジモードに設定されている。これは,防音が完備されていないマンション/アパート暮らしのユーザーにとってはありがたいが,一方でせっかく広いダイナミックレンジを持つDVDの魅力が生かされていない。しかし心配はいらない。「ダイナミックモードボタン」をリモコンに装備しており,ボタン1つで,フルダイナミックレンジに切り替わるようになっている。
このように機能面では,実売5万〜6万円のサラウンドシステムと同等のスペックとなっている。これで実売4万円以下ならば,かなりコストパフォーマンスは高いといえる。
さて,気になる音質はどうだろうか。