News 2001年12月14日 09:20 PM 更新

アントニオ猪木,1・4東京ドーム大会に「闘魂ビジョン」導入

360度マルチアングルのリプレイシステムが,新日の「1・4東京ドーム大会」に導入される。「いいかげんなやつはボロがでる」(アントニオ猪木:談)

 プロレスファンに朗報がある。新春1月4日に行われる新日本プロレスの「新日本・東京ドーム大会」のテレビ放送には,アントニオ猪木会長が「21世紀型の放送」と豪語する3Dリプレイシステム「闘魂ビジョン」が導入されるのだ。

 闘魂ビジョンは,被写体を複数のビデオカメラで撮影することで,マルチアングルでリプレイ映像を見られるようにしようというもの。このシステムは,米Zaxelがカーネギーメロン大学の協力で開発した技術で,「フリーズアンドローテション」と呼ばれる静止画像を360度回転させる特殊効果映像技術を発展させ,動画でも360度回転できるようにした。

空手のデモンストレーションを闘魂ビジョンでリプレイした映像。非常に迫力がある(画像クリックで動画再生。MPEG1形式)

 闘魂ビジョンは,16台のビデオカメラがあれば実現可能だが,新日本・東京ドーム大会では,会場に32台の闘魂ビジョン用カメラを導入し,よりクオリティの高い映像を提供する予定だという。

 猪木会長も,闘魂ビジョンが非常に気に入った様子で,「闘魂ビジョンで,高度なテクニックを見てもらいたい。いいかげんな(技しかない)やつは,ボロがでるだろう(笑)」と終始上機嫌だった。


ご機嫌の猪木会長

 闘魂ビジョンは,本番に向けて米国で調整が続けられているが,担当者は,「ジャーマンスープレックスなど,投げ技系を中心に試しているが,マルチアングルリプレイは非常にエキサイティング。特に,ドロップキックなどは,言葉では言い表せないほどの迫力だ。選手も驚いていた」と語る。


米国のジムでテスト運用中の闘魂ビジョンの様子

 アキレスけん完全断裂でIWGP王者の藤田和之は新日本・東京ドーム大会の出場を断念した。永田裕志とのヘビー級対決が見られないのは残念だが,正月は,闘魂ビジョンでスペース・トルネード・オガワ(STO)を堪能することにしよう。


同時に,アントニオ猪木が3DCGアニメになることも発表された。手がけるのは,BIGLOBEのCMでお馴染み「デジタル所さん」の生みの親である今吉将之氏。ストーリーは,「アントニオ猪木がアンドロイドになって,世界を救う」ものだとか



最後はやっぱりコレ。黄色いダウンジャケットを着ているのが今吉氏

関連リンク
▼ 新日本プロレス公式サイト
▼ アントニオ猪木公式サイト

[中村琢磨, ITmedia]

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