News 2002年1月11日 08:26 PM 更新

カノープス,「3次元Y/C分離」搭載のハイスペックTVチューナーボードなど発表

カノープスは,ハードウェアMPEG2エンコーダ搭載TVチューナーボード「MTV2000」と,USBでコントロール可能なTVチューナーユニット「TBOX」を発表した。MTV2000は「3次元Y/C分離」など,高度なデジタル信号処理機能を搭載している。

 カノープスは1月11日,ハードウェアMPEG2エンコーダ搭載TVチューナーボード「MTV2000」と,USB経由でPC上からコントロール可能なTVチューナーユニット「TBOX」を発表した。両機種ともに2月上旬より発売,価格はMTV2000が6万4800円,TBOXが1万9800円。

「3次元Y/C分離」を搭載したMTV2000

 MTV2000は,昨年5月に発表されたMTV1000の上位機種となる。同社プロ用機器にも使われているPanasonic製MPEG2エンコーダ「VDSP3」を搭載している点はMTV1000と同じだが,ビデオ信号をアナログ変換してMPEG2デコーダチップに送るまでのフロントエンド部分の処理が大きく強化されている。

 その中でも注目したいのは,「3次元Y/C分離」の搭載だ。


「3次元Y/C分離」を搭載したMTV2000

 ビデオ映像に使われるコンポジット信号は,白黒信号の隙間に巧妙にカラー信号が混ぜられている。この白黒信号を明るさの「Y」信号と呼び,カラー信号を「C」信号と呼ぶ。コンポジット信号を,PCで扱うRGBデータにするためには,まず混合された信号をYとCのデータに分離する必要がある。これが「Y/C分離」だ。

 現在のTVチューナーなどでは,ドットの上下関係を利用してYとCを分離する「2次元Y/C分離」が主流となっている。しかし2次元Y/C分離は,黒い背景に白の斜め線などドットの上下関係が低い場合,色ノイズが発生してしまう欠点がある。


2次元Y/C分離は,色ノイズが発生してしまう

 これに対して,現在最も高画質な分離処理が可能なのが「3次元Y/C分離」だ。これは,デジタルのフレームバッファと動きの検出機構を使って,同じ位置に表示されているドットの“時間関係”からYとCを分離する。MTV2000は,この3次元Y/C分離を搭載しているのだ。


MTV2000の3次元Y/C分離によって色ノイズのない高画質が得られる

 そのほか,ゴーストを軽減する「デジタルゴーストリデューサー」や,高画質のままノイズ除去を行える「デジタル3次元ノイズリダクション」,横方向の揺らぎ(ジッター)を補正する「デジタルラインタイムベースコレクタ」など,MPEG2デコード処理する前の映像を最適化するためのさまざまな機能を搭載している。

 また,松下電器産業製「DVD-Movie Album」に対応し,DVD-RAMメディアへのダイレクトレコーディングに対応。HDDを介さずに直接光ディスクにTV番組の録画が行える。

 さらに,DVからMPEG2へのファイルコンバータも付属しており。同社のDV編集製品(EZDV/DVRaptor/DVStorm-RTシリーズ)で編集したAVIファイルをMPEG2に変換することができる。

 MTV2000発売後も,MTV1000は引き続き発売される予定。MTV2000から付属するソフトに関しても,MTV1000ユーザーに対して有償で販売する方針だ。

TVチューナーユニット「TBOX」

 TBOXは,単体で動作するゴーストリダクション機能付きTVチューナーユニットだ。MTV2000同様にゴーストを軽減する「デジタルゴーストリデューサー」を搭載。「PC用TVチューナーユニットにゴースト低減回路を採用したのはTBOXが初となる」(同社)。


ゴーストリダクション機能付きTVチューナーユニット「TBOX」

 チャンネルコントロールやビデオ入力の切り替えはUSB経由でPC上から行う。VHF(1-12)UHF(13-62)CATV(C13-C63)のチャンネルに対応するほか,S入力やコンポジットのビデオ切り替えも行えるため,「PCで操作できるAVセレクタ」的な使い方も可能だ。

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[西坂真人,ITmedia]

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