News | 2002年1月31日 03:00 PM 更新 |
ソニーは1月31日,バイオノート「505」「SR」「QR」シリーズの春モデル計6機種を発表した。B5ノート+ドッキングステーションでモバイル性と拡張性を兼ね備えた505は,新きょう体となって新チップセットを採用。CPUやHDDなど基本機能も強化された。一方,軽量コンパクトボディに通信機能を充実させた「SR」と,“音”にこだわった「QR」は,基本性能の強化にとどまっている。
「クラス最強のマシンコンセプトモデルに仕上がった」(同社)という505の春モデルは,CPUにモバイルPentium III-M/1GHzを搭載したPCG-R505S/PDと,モバイルCeleron/800A MHz搭載のPCG-R505J/BDの2機種がある。
1GHzのCPU搭載にともなって放熱機構を新たに開発するなど熱対策の見直しがはかられている。独自の放熱機構「アドバンスト サーモダイナミクスエアダクト」では,吸気口がヒンジ部と本体裏部に追加され,従来の放熱機構の大型化に加えファンとヒートシンクを一体化することにより,静音性も高まってている。パームレスト部分はマグネシウム合金から熱が伝わりにくいモールドに変更された。
今回チップセットは,Intel 830MGを新たに採用した。チップセット内蔵のグラフィックアクセラレータは32Mバイトのビデオメモリを装備し,デュアルディスプレイに対応する。外部ディスプレイを使用時すれば,本体のXGA(1024×768ピクセル)液晶モニタのほかに,最大1400×1050ピクセルの大画面を外部ディスプレイに映し出すことができる。
全機種に2.4GHzの無線LANを内蔵したほか,メモリは256Mバイトを標準で装備。最大では384Mバイトを搭載できる。R505の特徴の1つであるドッキングステーションは,今回から店頭販売モデルには標準で装備されるようになった。
価格はオープンだが,店頭予想価格はPCG-R505S/PDが28万円前後,PCG-R505J/BDが20万円前後となる見込みだ。2月16日より発売。
バイオノート505の主な仕様は以下の通り。
モデル | PCG-R505S/PD | PCG-R505J/BD |
CPU | モバイルPentium III-M/1GHz | モバイルCeleron/800A MHz |
チップセット | Intel 830MG | |
システムバスクロック | 133MHz | |
HDD | 約40Gバイト | 約30Gバイト |
メモリ | 256Mバイト(最大384Mバイト) | |
グラフィック | Intel 830MGチップセット内蔵 | |
ドッキングステーション | PCGA-DSM5同等品(CD-RW/DVD-ROMドライブ) | |
ディスプレイ | 12.1型TFT液晶XGA対応(1024×768ピクセル) | |
インタフェース | USB×2,IEEE 1394×1,MGメモリースティックスロット×1,PCカードスロット Type II×1 | |
通信機能 | 無線LAN(本体に内蔵),56Kbpsモデム,10/100BASE-TX | |
駆動時間 | 約2.5〜4時間(バッテリーパックL),約6〜8.5時間(同LLL) | 約2〜3.5時間(同L),約4〜7.5時間(同LLL) |
本体サイズ | 279.5(幅)×33.8(高さ)×239(奥行き)ミリ | |
重量 | 約1.98キロ | |
OS | Windows XP Professional | Windows XP Home Edition |
価格(実売価格) | オープンプライス(約28万円前後) | 同(約20万円前後) |
発売日 | 2月16日 |
軽量コンパクトボディに通信機能を充実させたバイオノートSR 。春モデルは,昨年秋冬モデルから大きな変更はなく,基本スペックの強化のみとなっている。全機種に256Mバイトのメモリを搭載した。
最上位機種のPCG-SRX7E/Pでは,2.4GHz帯の無線LANとBluetooth(Ver.1.1)という2つのワイヤレス通信機能をコンパクトボディに搭載しているが,Bluetooth対応機器としてNTTドコモの「パルディオ633S」が加わった。
バイオノートSRの主な仕様は以下の通り。
モデル | PCG-SRX7E/P | PCG-SRX3E/BD | PCG-SRX3E |
CPU | 低電圧版モバイルPentium III-M/800A MHz | 低電圧版モバイルCeleron/650MHz | |
チップセット | Intel 815EM | ||
システムバスクロック | 100MHz | ||
HDD | 約30Gバイト | 約20Gバイト | |
メモリ | 256Mバイト(最大256Mバイト) | ||
グラフィック | Intel 815EMチップセット内蔵 | ||
ドライブ | 別売り | DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ(PCGA-CRWD1) | 別売り |
ディスプレイ | 10.4型TFT液晶XGA対応(1024×768ピクセル) | ||
インタフェース | USB×1,IEEE 1394×1,MGメモリースティックスロット×1,PCカードスロット Type II×1 | ||
通信機能 | 無線LAN(本体に内蔵),Bluetooth(Ver.1.1,PCG-SRX7のみ),56Kbpsモデム,10/100BASE-TX | ||
駆動時間 | 約3.5〜5.5時間(バッテリーパックL),約8〜11.5時間(同LLL) | 約3.5〜6時間(同L),約8〜12時間(同LLL) | |
本体サイズ | 259(幅)×32(高さ)×194(奥行き)ミリ | ||
重量 | 約1.26キロ | 約1.25キロ | |
OS | Windows XP Professional | Windows XP Home Edition | |
Office XP Personal | × | ○ | × |
価格(実売価格) | オープンプライス(約22万円前後) | 同(約20万円前後) | 同(約15万円前後) |
発売日 | 2月9日 |
「“音”にこだわったバイオノート」として昨年登場して話題となったQR。 春モデルでは,“耳”のような着脱式のスピーカー付きのボディなど,その特徴的な外観や音楽を楽しむための各種装備などに変更はない。
CPUがモバイルCeleronの750MHzから800MHzに,メモリが128Mバイトから256Mバイトに,HDDが20Gバイトから30Gバイトにそれぞれ強化されるなど,基本性能の向上がはかられた。
バイオノートQRの主な仕様は以下の通り。
モデル | PCG-QR3E/BP | |
CPU | モバイルCeleron/800MHz | |
システムバスクロック | 100MHz | |
HDD | 約30Gバイト | |
メモリ | 256Mバイト(最大256Mバイト) | |
グラフィック | Intel 815EMチップセット内蔵 | |
ドライブ | DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ | |
ディスプレイ | 13.3型TFT液晶XGA対応(1024×768ピクセル) | |
インタフェース | USB×2,IEEE 1394×1,10/100BASE-TX×1,外部ディスプレイ出力×1,56Kbpsモデム,MGメモリースティックスロット×1,PCカードスロットType III×1またはType II×2 | |
駆動時間 | 約1.5〜2時間 | |
本体サイズ | 322(幅)×52(高さ)×256.5(奥行き)ミリ | |
重量 | 約2.7キロ | |
OS | Windows XP Home Edition | |
価格 | オープンプライス(実売約17万円前後) | |
発売日 | 2月9日 |
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