News | 2002年2月27日 07:35 PM 更新 |
明日,Intel Developer Forumは3日目を迎え,エンドユーザーにもっとも近いデスクトップPC,モバイルPC,あるいは携帯電話/PDA向けのプラットフォームについて語られる予定だ。それに先だってIDF2日目までわかっている情報を整理しておこう。
Intelはまず,デスクトップPC向けチップセットのマイナーチェンジを行う。i850とi845の533MHzフロントサイドバス対応,i845のグラフィック統合版の追加,そして待望のUSB 2.0をサポートしたICH(I/O Control Hub)4への対応だ。
あいにくスケジュールの都合でセッションに参加することができなかったが,IDF初日にはICH4に内蔵されているUSB 2.0コントローラの性能について説明があったようだ。資料によると480Mbpsの帯域に対して75%の実効転送レートを実現し,毎秒44Mバイトのデータ転送を行えるという。
その速度は内蔵デバイスと同等以上で,資料ではATAハードディスクとのベンチマーク比較が行われている。バーストのリード/ライトではATAドライブとほぼ同等の速度,WinBenchのハードディスクテストでは同等あるいはテストによってはUSB 2.0の方が高速という結果が出ている。また,CD-R/RWのテストではオーディオCDのリッピング速度がATA接続CD-R/RWドライブの約2倍,オーディオCDの書き込みで1.5倍という性能が示されていた。
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ATAのハードディスクドライブなどとのベンチマーク結果 |
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CD-R/RWでの読み書きの時間を計ったベンチマーク結果 |
ICHに実装されたUSB 2.0ホストコントローラが,内蔵デバイスと同等の速度を手軽に接続可能な外付けデバイスにも与えてくれるのは間違いなさそうだが,この資料にはICH4にどのように実装しているかまでは明言されていない。ICHに内蔵される4つのUSBホストのうち,いくつがUSB 2.0になるのかが,エンドユーザーとしては気にかかるところだろう。
次世代メモリに関する情報は,DDR IIが2004年にスリップし,インテルも2004年の採用をターゲットに作業を進めている以外は,大きなアップデートはなさそうだ。インテルはi845(DDR)でDDR200および266をサポートしたが,DDR333に関しては静観している。一部には次世代チップセットで採用との噂もあるが,DDR333はシステムの信頼性,メモリの歩留まりや価格などを見据えて検討すると,保守的なコメントに留めている。
DDRは少なくとも2005年以降まで,プライスパフォーマンス重視のプラットフォーム向けとして採用され続ける見込み。SDR SDRAMのサポートは2004年初め頃までで,それ以降はローエンドプラットフォームもDDRへと移行する。2004年後半のDDR IIサポートは,主に信頼性が必要なプラットフォームから採用するとしており,サーバやワークステーション向けチップセットから採用されることが予想される。
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DRAM技術のロードマップ |
なお,RDRAMに関しては絶対的なパフォーマンスとグラニュラリティを重視して,ハイエンドデスクトップPC向けに継続的なサポートを行うとしているが,メインストリームに入ってくることはないと考えられる。
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