News 2002年3月5日 03:00 PM 更新

ソニー,バイオノートのフラッグシップ機「GR」の最上位モデルを発表

ソニーがバイオノートGRの最上位モデルを発表した。今回新たに16.1型UXGAという大画面・高解像度TFT液晶ディスプレイを搭載し,CPUに最新のモバイルPentium 4-Mを採用するなど,フラッグシップモデルにふさわしいスペックとなっている。

 ソニーは3月5日,ハイスペックA4ノート「バイオノートGR」の最上位モデル「PCG-GRX90/P」を発表した。


バイオノートGRの最上位モデル「PCG-GRX90/P」

 PCG-GRX90/Pは,バイオノートGRシリーズ今春モデルの追加ラインアップとなる。同社ノートPCのフラッグシップモデルだけあって,デスクトップPCにも引けを取らない豪華なスペックが特徴となっている。価格はオープンプライスだが,実売は約35万円前後になる見込み。3月16日より発売される。

 まず,特徴的なのは,バイオノートシリーズでは初となる16.1型の大画面液晶ディスプレイ。大きな画面サイズにあわせて解像度もUXGA(1600×1200ピクセル)となっており,左右160度(左右80度ずつ),上下110度(上50度/下60度)と広い視野角の液晶パネルを採用している。「近年,高画素化が進むデジカメのデータ編集も,16.1型UXGAなら楽に作業ができる」(同社)。

 ただし,大画面液晶ディスプレイ採用の代償として,ボディもかなり大型となった。本体サイズ355(幅)×44.4(高さ)×292(奥行き)ミリ,重さ約3.8キロ(バッテリー×1,オプティカルドライブ装着時)という,もはや“ノート”とは呼べないような重量級ボディは,久々に“ラップトップPC”という言葉を思い起こさせる。ボディ素材は液晶側にマグネシウム合金を,キーボード上部にはアルミニウムを採用している。

 今回発表されたフラッグシップモデルは,その心臓部も大幅に強化している。先日発表されたばかりの新プロセッサPentium 4-M/1.7GHzを搭載し,グラフィックアクセラレータにはATI Technologiesの最新MOBILITY RADEON7500(VRAM:32Mバイト),メモリには高速データ転送を可能にするDDR SDRAMを採用するなど,ハイエンドデスクトップPC並みのスペックをノートPCに詰め込んでいる。

 入力部では,キーボードにバイオノートXRと同じステンレスメカキーを採用。「キーを上下させるクッションと,キートップを支えるパンタグラフを一体化した独自のステンレス板バネ構造が,キーの安定化と静音化に貢献している」(同社)。


キーボードにステンレスメカキーを採用

 アプリケーションは,クリエイティブな楽しみを追求できるソフト(Premiere LEとPhotoshop Elements,DigiOn Sound)が搭載されている。OSにはWindows XP Professionalを採用した。

 注目は,3次元CG作成ソフト「LightWave 3D express for VAIO」を搭載している点だ。CGクリエイターを目指す入門者だけでなくプロ用ツールとしても人気が高いNEWTEK社のLightWave 3D expressから,使用頻度の高いツールを選び出し,バイオノート向けにカスタマイズしている。

 バイオGRの主な仕様は以下の通り。

モデル PCG-GRX90/P
CPU モバイルPentium 4-M/1.7GHz
チップセット Intel 845MP
グラフィック MOBILITY RADEON 7500(VRAM:32Mバイト)
メモリ 512Mバイト DDR SDRAM(最大512Mバイト)
HDD 約40Gバイト
ドライブ CD-RW/DVD-ROMコンボ(読み出し:24/12/8倍速,書き込み:16/10倍速)
ディスプレイ 16.1型(UXGA)TFT液晶
OS Windows XP Professional
アプリケーション Premiere LE,Photoshop Elements,DigiOn Sound,LightWave 3D express for VAIO
サイズ 355(幅)×44.4(高さ)×292(奥行き)ミリ
重さ 約3.8キロ(バッテリー×1,CD-RW/DVD-ROMコンボドライブ装着時)
実売価格 35万円前後
発売日 3月16日

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[西坂真人, ITmedia]

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