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2002年5月14日　06:31 PM 更新

ソニー、電子・ゲーム・コンテンツでトップを目指す　本年度経営方針

ソニーは5月14日、2002年度経営方針を発表した。エレクトロニクス、ゲーム、コンテンツの3部門を基幹事業に位置づけ、経営資源を集中させる

　ソニーは5月14日、2002年度経営方針を発表した。エレクトロニクス、ゲーム、コンテンツの3部門を基幹事業に位置づけ、経営資源を集中させる。また4月1日付けでNACS（Network Application and Content Service Sector）を新設。同部門を通じて基幹の3部門を戦略的に連携させ、各分野で業界トップを目指す。

　新設されたNACS部門は基幹3部門間の連携を支援し、ハード／ゲーム／コンテンツを連携させた新しいビジネスモデルの構築を目指す。具体的には、ネットワーク対応AV・IT製品や「プレイステーション2」（PS2）などのハード、ISP「So-net」、非接触ICカード関連技術「FeliCa」、決済サービス「Edy」「eLIO」などのサービス、映画・音楽・ゲームなどのコンテンツで、連携を図る。

　また同部門を中核に、ネットワーク関連事業を集中させ、グループ内で共通のサービス／ビジネスプラットフォームを構築、グループ全体で企業価値の増大に努めるとしている。

　エレクトロニクス部門は、「ベガ」・携帯電話・「バイオ」を中心にラインアップを強化。デジタルカメラ・DVカメラ・Net MD対応製品など周辺製品群と連携した販売戦略を展開する。また引き続き生産効率の向上と在庫圧縮を進め、アイワブランドでコモディティ化に対応するなどグループ全体の製造／販売プラットフォームを最大限に活用する。

　ゲーム部門は、PS2の販売をさらに拡大させる一方で、5月16日に開始するPS2向けネットワークサービスによって、新しいプラットフォームの基盤構築を目指す。

　コンテンツ部門は、収益性の改善を進めるとともに、エレクトロニクス／ゲーム部門との連携を進め、デジタルコンテンツの作成やネットワーク配信への取り組みを強化する。

　また同社はネット決済サービス「My Sony Card」など金融サービスとあわせたビジネスモデルの構築を目指すほか、グループ以外の企業ともゆるやかな提携戦略を進めていくとしている。

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