News:ニュース速報 | 2002年5月15日 03:50 PM 更新 |
富士通研究所は5月15日、300Gビット/平方インチ以上の記録密度を持つHDDに対応するGMR(Giant Magneto-Resistive:巨大磁気抵抗)ヘッド技術を開発したと発表した。2.5型HDDで160G〜360Gバイトの大容量を実現できる。2〜4年後の実用化を目指す。
ディスクの膜面に垂直に電流を流すCPP型(Current Perpendicular to Plane)。CPP型ではGMRヘッドとTMR(トンネル磁気抵抗:Tunnel Magneto-Resistive)ヘッドの2種類が研究されているが、TMRヘッドは高出力ながら抵抗を下げるのが難しく、微細化や高速化に限界があるという。CPP型GMRヘッドは微細化と高速化には適している一方、素子抵抗変化が小さいため再生出力が小さいという欠点がある。
新技術では、GMR素子の膜内にナノレベルの薄い磁性酸化膜を形成することで素子内の電流をコントロール、抵抗変化を実用レベルに高めた。TMR素子と比べても素子抵抗が10分の1程度小さく、高速データ転送が可能という。
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