| News | 2002年5月24日 11:41 PM 更新 |
PC用スケジュール管理ソフト「PIM-face」の開発・配布を手がけるアイフェイスは5月23日、同ソフトを「悪質に模倣」しているとして、有限会社ビットギャングなど2社に対し、スケジュール管理ソフト「pimca」の販売差し止め、ならびに650万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
アイフェイスによれば、PIM-faceとpimcaは「画面遷移や各機能の選択、ならびにそのレイアウトなど、月表示画面で5項目、アドレス画面で7項目、週表示では11項目が酷似している」という。

また、今回の訴訟は、ビットギャングだけでなく、メディアプロジェクト21という企業も対象になっている。タレント事務所のメディアプロジェクト21は、pimcaをベースに、所属するレースクイーン出身の人気タレント、吉岡美穂を使ったPIMソフト「吉岡美穂PCアクセサリー DIGITAL SCHDULER+」販売を計画。このソフトが「PIM-faceの女性タレントを起用したインタフェースに非常に似ている」(アイフェイス)というのだ。
PIM-faceは、インタフェースをカスタマイズできる「フェイス」という機能を備えているが、アイフェイスでは「このような機能を持ったPIMソフトは(PIM-face以外に)存在しない」と主張しており、メディアプロジェクトに対しても著作権侵害ならびに不正競争防止法違反で訴えを起こすことにした。
アイフェイスによれば、今回の訴訟のきかっけは、この吉岡美穂だったという。同社は、もともとpimcaのことは知らなかったのだが、吉岡美穂のPIMソフトが発売されると話題になったことで、pimcaの存在が同社の耳に届いたようなのだ。「両社を相手に、2カ月間に渡り交渉を重ねてきたが、誠意ある回答は得られなかった」(同社)。

なお、ビットギャングでは今回の件について「訴状を見ていないのでコメントできない。ただ、pimcaはわれわれが独自に開発したソフトだ」としている。
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[中村琢磨, ITmedia]
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