News:ニュース速報 | 2002年5月29日 03:13 PM 更新 |
セイコーエプソンは5月29日、PCなしで周辺機器同士をUSBでダイレクト接続できる規格「USB On-The-Go」(USB OTG)に対応したワンチップコントローラLSIを開発、9月から量産を開始すると発表した。
USB OTGは、普及が進んだUSBを周辺機器同士を接続するインタフェースとして活用するための規格。2001年12月にUSBの規格化団体「USB-IF」がUSB2.0の補則として策定された。USB OTGでは、ホスト-ペリフェラルというUSBの“親子”関係を、接続し合った2台の周辺機器にそれぞれ設定できる。
USB接続によるデータ転送は親子関係を前提としており、従来のホストはPCに限られていた。USB OTGは周辺機器同士をPCなしでダイレクト接続できるため、デジタルカメラで撮影した画像を直接プリンタに転送するといった使い方が可能になる。
新LSI「S1R72005」は、(1)OTG機能:接続された2台の周辺機器同士で、ホスト-ペリフェラルの関係を交換できる、(2)ホスト機能:“親”として、データ転送の管理と制御を行う、(3)ペリフェラル機能:“子”としてホストからの指示に従ってデータ転送を行う──の3機能を1チップに集約した。Full Speed(12Mbps)をサポートしている。
まず月産10万個規模で量産を始め、年内に50万個の出荷を計画している。
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