News:ニュース速報 2002年6月10日 09:01 PM 更新

NECとSGI、日テレから大規模デジタル映像ライブラリシステムを受注


 NECと日本SGIは6月10日、日本テレビ放送網から民放局としては初となる大規模デジタル映像ライブラリシステムを受注したと発表した。2003年8月末に運用を開始する予定。

 過去の番組や報道用素材などの映像をデジタル化して保存し、検索用データベースに蓄積した属性情報と連動させてPC上で映像データを検索・プレビューできるシステム。従来はビデオテープで保存しており、デジタル化することで検索にかかる時間と手間を大幅に減らせる。また映像素材を系列局と共有したり、ネットを利用した外部公開なども可能になる。

 データは、HDTV相当の報道系映像素材約1万時間分(MPEG-2)と、VHS相当の低解像度映像約4万時間分の2種類。高解像度データは日本ストレージ・テクノロジーのカートリッジライブラリ「PowderHorn」約360T(テラ)バイトに保存。低解像度データはSGIの「TP 9400」約18Tバイトに蓄積する。クライアントPC約100台で利用する画像検索ソフトは、アイ・ビー・イーの「Outliner」を採用した。

 システム全体の構築はNECが担当し、日本SGIは「Origin 300」を高解像度データのストレージ用キャッシュサーバと、低解像度データ用サーバとして計2システム納入する。

 NECと日本SGIは、日本放送協会(NHK)から「NHKアーカイブス」を受注している。日本テレビの大規模ライブラリは、民放局としては初めて。

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