News:ニュース速報 | 2002年6月13日 05:55 PM 更新 |
各紙の報道によると、独メディア最大手KirchGruppeの持ち株会社TaurusHoldingなど2社は6月12日(現地時間)、ミュンヘン地裁に破産を申請した。同グループでは既にKirchMediaなど2社が破たんしており、今回の2社と合わせて、グループ企業すべてが破産に追い込まれた。
今回、破産を申請したのは、持ち株会社TaurusHoldingと自動車レース「Formula1」の運営会社などを傘下に持つ新聞・出版・スポーツ運営会社KirchBeteiligungの2社。
同グループではサッカー・ワールドカップの放映権を持つKirchMediaが4月に、有料テレビ放送会社KirchPayTVが5月に破産を申請。今回の2社と合わせて、同グループは主要企業すべてが破たんしたことになり、創業者が一代で築いた“Kirch帝国”は完全に崩壊した。
またKirchMediaに対し、ソニーが買収交渉を行っていることが明らかになっている。ソニー会長の出井伸之氏は6月12日、都内で開いた会見で、米子会社がKirchMediaの買収交渉を行っている事実を認めた。
KirchMediaの買収に名乗りを上げているのは、米Sony Pictures Entertainment傘下の米Columbia TriStar Television。同社は、独新聞社WAZ、独銀行Commerzbankと共同で、買収交渉を行っているもようだ。
ただし出井氏は、具体的な交渉の進捗状況についてはコメントを避けているという。
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[ITmedia]
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