News:ニュース速報 | 2002年6月13日 08:03 PM 更新 |
ガートナージャパンのデータクエスト部門は6月13日、2002年第1四半期(1-3月期)の国内LAN市場に関する調査結果を発表した。同社が調査を開始して以来初めて、全体の売上高が1000億円を突破した。
LAN機器の2002年第1四半期の国内売上高は、前年同期比29%増、前期比35%増の1062億円。
製品別でみると、ルータの売上が前年同期比40%増の606億円と急増した。エンタープライズ・ネットワーク向けのセンター・ルータの需要が増加した。一方ローエンドルータ分野は、ブロードバンドルータが前年同期比で16倍と急成長を遂げたものの、ダイアルアップルータの売上が前年同期比で約49億円減となったことから、全体では低い伸びにとどまった。
LANスイッチの売上は、前年同期比17%増の456億円。特にレイヤー3スイッチやギガビットスイッチに対する需要が市場を牽引した。
ベンダー別のシェアは、シスコシステムズが51%でトップを維持。その後、富士通(15%)、アライドテレシス(6%)、エクストリームネットワークス(5%)、日立製作所(4%)と続いている。
同社アナリストの足立祐子氏は今後の市場動向について「第1四半期の売上増加は予算の年度末による影響が大きい。第2四半期以降は季節要因が期待できず、成長率は鈍化する」と予測する。
また「ニーズの多様化から、特定の製品分野の成長を促す決定的な技術や機能、サービスが存在しない。このためマーケットシェアは、製品性能や技術よりも、販売力の優劣によって決定する傾向にある。今後、この傾向はさらに強まるだろう」(同氏)としている。
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