News:ニュース速報 2002年6月18日 02:12 PM 更新

沖電気、C2Cによる街案内サービスを新潟で実験


 沖電気工業は6月18日、個人間(C2C)での情報交換をベースにした携帯電話向け街案内サービス「街案内CtoCサービス」の実証実験の成果を報告した。


 「街案内CtoCサービス」は、店舗などが直接、発信したテキストと写真を中心とする携帯電話向けの街案内サービス。慶応大学理工学部情報工学科の松下・重野研究室での研究成果を元に、沖電気が開発した。

 従来の街案内サービスとは異なり、コンテンツプロバイダーが情報収集するのではなく、役所や観光協会、店舗などが直接、情報を発信できる点が特徴だ。このため、タイムリーな情報をユーザーに提供できるとしている。

 実験は、サッカー・ワールドカップの試合が新潟市で行われた5月29日から6月17日までの期間に、新潟市が主体となって実施した「新潟駅周辺総合都市情報システム交通・情報実験」の一環として行われた。

 同社は、携帯電話やPCで情報の登録、経路・観光コース案内の設定を行えるWebベースのツールを提供。同ツールを利用して、新潟市と協力店舗が市街地の公共施設・店舗の紹介/経路案内などを、市民団体などが観光コース案内などの情報を発信した。

 同社は2001年10月から11月にかけて、渋谷区代官山でも「街案内CtoCサービス」の実証実験を行っており、今回の実験と合わせて、「自治体や店舗など地域コミュニティがユーザーに直接、情報を発信するC2Cのサービスモデルの運用スキームを確立した」としている。

 今後同社は、他の自治体での地域イントラ基盤整備事業など向けに「街案内CtoCサービス」を提供し、2003年度までに10都市、2004年度までに50都市でのサービス展開を目指している。

関連リンク
▼ ニュースリリース
▼ 沖電気工業
▼ 新潟駅周辺総合都市情報システム交通・情報実験

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.