News:ニュース速報 2002年6月20日 07:46 PM 更新

ノートPC・携帯の紛失による情報漏洩に低い危機意識 ガートナー調査

ガートナー ジャパンは6月20日、ノートPCや携帯電話端末などモバイルデバイスの紛失・盗難状況について実態を調べた結果をまとめた。ビジネスマンの15.3%がモバイルデバイスを紛失したと答えており、個人の危機管理意識の低さが浮き彫りになった

 ガートナー ジャパンは6月20日、ノートPCや携帯電話端末などモバイルデバイスの紛失・盗難状況について実態を調べた結果をまとめた。ビジネスマンの15.3%がモバイルデバイスを紛失したと答えており、個人の危機管理意識の低さが浮き彫りになった。

 同社の固定パネル約1300人を対象に調べ、有効回答は542人。調査によると、2001年にノートPC・携帯端末を紛失した(盗難を含む)と答えたのは全体の15.3%。デバイス別に見ると、ノートPCを紛失したケースが全体の3.5%、携帯端末が全体の13.3%となっている。

 しかし、紛失したデバイスが戻ってきたかどうかを調べた還付率は携帯端末が45.8%だったのに対し、ノートPCは5.9%と、ノートPCを紛失した場合、戻ってくるケースが少ないことがわかる。

 また紛失経験のあるユーザーの比率を役職別で見ると、一般社員が15.8%だったのに対し、課長級社員は17%、部長級社員は10.4%、社長・取締役は21.1%となっている。

 同社ITデマンド調査室長の中野長昌氏は「モバイルデバイスを紛失した場合の被害は、一般社員よりも管理職・経営者のほうが甚大。また会社にとって致命傷になる可能性もある」とし、経営陣や管理職の間でのモバイルデバイスを紛失した際の情報漏洩などに対する危機管理意識の低さに警鐘を鳴らしている。

 また「盗難にあった時点では被害者かもしれないが、個人情報が悪用された場合、加害者になる危険性もある。モバイルデバイスの紛失は個人の業務に支障をきたすだけではないことを注意する必要がある」(同氏)としている。

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