News:ニュース速報 2002年6月24日 08:10 PM 更新

東工大のAthlon MPクラスターがTOP500の47位に

米AMDは6月24日、東京工業大学のAthlon MPクラスター「Presto III」が、スーパーコンピューターランキング「TOP500」で47位にランクされたと発表した。x86クラスターとしては国内最高となる

 米AMDは6月24日、東京工業大学のAthlon MPクラスター「Presto III」が、スーパーコンピューターランキング「TOP500」で47位にランクされたと発表した。x86クラスターとしては国内最高となる。


東工大・松岡研究室の「Presto III」

 「Presto III」は東工大の松岡研究室が構築したx86クラスター。6月20日付けでTOP500 Supercomputer Organizationが公開した第19回リストによると、Athlon MP/1.2GHz×480プロセッサの構成で716.1GFLOPSをマーク、前回の86位からランクアップを果たした。ただし松岡研究室クラスターチームのWebサイトによるとAthlon MP 1900+×512プロセッサ(256ノード)構成だとしている。

 同大学術国際情報センターの松岡聡教授は「1大学の研究室がテラ級の性能を達成できることを実証した。近い将来、多くの研究室で100TFLOPS級のコンピューティング能力を達成し、新しい科学的発見に結びつくことを期待している」とコメントした。

 また独ハイデルベルク大学のAthlon MPクラスター「HELICS」は825GFLOPSで35位にランクされた。

 TOP500 Supercomputer Organizationは、スーパーコンピュータの性能を「Linpack」ベンチマークテストで測定し、ランキングを年2回公開している。今回は海洋科学技術センターの「地球シミュレータ」が、2位の5倍近くとなる35.86TFLOPSでトップ。

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