News:ニュース速報 2002年6月27日 05:49 PM 更新

ミリ波レーダーで衝突を事前判断、被害を軽減 トヨタが新技術

トヨタ自動車は6月27日、運転中の車の衝突を事前に判断し、安全装備をすばやく作動させることで被害を軽減する新システム「プリクラッシュセーフティ」を開発したと発表した

 トヨタ自動車は6月27日、運転中の車の衝突を事前に判断し、安全装備をすばやく作動させることで被害を軽減する新システム「プリクラッシュセーフティ」を開発したと発表した。来年発売する予定の新型車に搭載する。


 新システムは、進路上の車両や障害物を認知し、衝突が避けられないかどうかを判断する「プリクラッシュセンサー」と、衝突判断後にシートベルトを締める「プリクラッシュシートベルト」、ブレーキ操作を支援する「プリクラッシュブレーキ」で構成する。

 センサーは、雨や雪などでも物体認知性能に優れたミリ波レーダーを採用。認知した物体の位置と速度、予想進路とドライバーの運転操作から自車の進路を推定し、衝突が不可避かどうかを判断するソフトを開発した。


 従来のシートベルトの安全機構は衝突後に作動していたが、衝突の事前判断を可能にしたことで、衝突前から対応することが可能になった。またブレーキアシストも従来は急にペダルを踏み込んだ場合に急ブレーキと判断していたが、新システムでは衝突を判断した時点で作動、踏み込みがゆっくりでもブレーキアシストにより大きな制動力を発生させるという。

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