News:ニュース速報 2002年6月28日 04:54 PM 更新

日立とデンソー、テレマティクス用音声対話システムを開発


 日立製作所とデンソーは6月28日、米カーネギーメロン大学(CMU)と共同で研究を進めている次世代車載情報サービス(テレマティクス)用音声対話システムの基本構成を開発したと発表した。


 開発したのは、ドライバーが車を運転しながら音声でインターネットにアクセスしたり、電子メールを読んだり、店舗情報を検索したり、音楽・ニュースの配信を受けたりできるシステム。

 音声対応Web記述言語「VoiceXML」をベースに開発。基本構成ではシステムのネットワークセンターと車載端末の両方に、対話処理を行う音声認識エンジンと音声コマンドによる命令を実行するための「VoiceXMLインタプリタ」を搭載。さらにネットワークセンターに、対話に必要なシナリオを自動生成するための対話管理部を設置した。

 これにより、例えばカーナビの経路設定を行っている最中に目的地の天気を問い合わせるなど、対話中の話題の変化にも容易に対応できるという。

 対話処理の多くは車載端末側で可能で、処理の高速化と通信コストを低減できるという。将来はユーザーの好みに応じた情報をネットワークセンター側で自動的に抽出し、車載端末に送信する機能も装備するという。

 システムの開発は、日立が音声ポータル技術(VoiceXMLインタプリタ、センター側音声認識エンジン)を、デンソーがカーナビゲーション技術(車載機側音声認識エンジン、雑音抑制技術)を、CMUが自然言語処理をベースにした対話管理技術を担当した。

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