News:ニュース速報 2002年7月2日 05:35 PM 更新

8mmフィルム需要激減で値上げ 富士写


 富士写真フイルムは、カラー8mmフィルム2製品を8月1日付けで値上げする。家庭用の手軽なムービー撮影手段として親しまれてきた8mmだが、家庭用ビデオカメラに押され需要が激減している。

 デイライトタイプの「フジクロームR25N」を260円アップの1560円に、タングステンタイプの「フジクロームRT2000N」を320円アップの1920円に改定する。

 8oムービーは1970年代前半に全盛期を迎えたが、家庭用ビデオカメラが小型化、低価格化するにつれ需要は減少。厳しい採算状況からフィルムの生産コストが上昇、「現行価格での生産続行は不可能。今後とも満足いただける品質を維持しながら販売を続けるため」(同社)として値上げを余儀なくされた。

 スチール写真でも、銀塩からデジタルへの大シフトが進んでいる。ある写真関係者は「銀塩フイルムがなくなることはないだろう。ただ1Gバイトのメモリカードより36枚撮りフイルム1本の価格が高い、という時代が来るかもしれない」と話している。

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