News 2002年7月3日 11:23 PM 更新

UPnP対応ステレオも登場――マイクロソフトブース

N+Iの会場では、マイクロソフトがUPnP対応製品をアピールしている

 7月3日より千葉・幕張メッセで開幕したネットワーク関連の総合展示会「NETOWRLD+INTEROP 2002 TOKYO」。展示会場では、マイクロソフトが「UPnP」対応機器をアピール。中でもオランダPhilips製の「UPnP対応ステレオ」が大きな注目を集めている。

 UPnPは、ネットワーク上に存在する周辺機器がお互いを自動的に発見して通信できるようにする技術。ただ、何もPCの周辺機器に限定しているわけではなく、ネットワーク機能を備えたデジタル家電も視野に入れている。Philipsのステレオは、N+I用に同社のインターネット対応ステレオをカスタマイズしたもの。Windowsの「マイネットワーク」からこのステレオを指定すると、Webブラウザを通じて演奏の開始や停止といった操作ができるようになる。また、操作用のPCのほかに、MP3などの楽曲ファイルを格納した「メディアサーバ」を用意し、その中の曲をステレオで再生させるといったことも可能だという。

 会場のデモシステムでは、再生、停止、消音といった簡単な操作しか対応していなかったが、「音量の調節や曲番号の指定など、どんな操作でも行える」(マイクロソフトWindows製品部の長尾康氏)とのこと。機能を絞ったのはステレオのメモリが足りなかったためということだった。




Philipsが試作したUPnP対応ステレオ。「ネット家電を購入して、家に持ち帰ったらすぐ使えるようにするというのがUPnPの1つのコンセプト。面倒な設定などいらなくなる」(マイクロソフト)。ちゃんと、ネットワークに接続している(中)。UPnP対応ステレオの操作画面。Webブラウザを通じて操作するが、試作のためインタフェースは非常にシンプル(下)

 UPnPは現在、インターネットゲートウェイ製品を中心に対応が進んでいる。UPnPと密接に語られることの多いプリンタ/スキャナについては、まだエプソン1社が発売しているだけだが、マイクロソフトブースでは、リコーが「近日発売予定」(同社)というネットワークプリンタ/スキャナが参考出品していた。

 「技術的にUPnPには全く問題はないと思っている。マーケティングをうまくやって、UPnPのメリットを訴求すれば必ず普及する。データを取り込むだけのスキャナの場合、PCにドライバをインストールする必要もない。これは非常に使い勝手が良い」(リコー)。


参考出品されていたリコーのUPnP対応のネットワークプリンタ/スキャナ

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[中村琢磨, ITmedia]

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