News:ニュース速報 | 2002年7月4日 03:47 PM 更新 |
三洋電機は7月4日、無線LANを介してインターネット接続が可能なデジタルカメラ技術を開発したと発表した。開発にはモバイルインターネットサービス(MIS)が協力した。「NETWORLD + INTEROP 2002 Tokyo」(7月3−5日、幕張メッセ)に、試作したデジタルカメラを参考出展する。
デジタルカメラで撮影した静止画や動画、音声データを無線LANを介してインターネット上のサーバに転送する技術。IEEE 802.11b準拠の無線LAN制御技術、TCP/IPプロトコルスタック技術、モバイルIP技術、機器認証・暗号化技術をデジタルカメラに組み込んで最適化することで実現した。
データ伝送は、無線LAN制御技術とTCP/IPプロトコルスタック技術を組み合わせることで実現。新開発したRFC2002準拠のモバイルIPを採用することで、公衆無線LAN基地局のサービスエリアをまたがって移動する場合でも、途切れることなくインターネットに接続できる。
機器認証・暗号化技術は、「モバイルブロードバンド協会」(MBA)の標準仕様に対応した技術を採用した。プライバシーとセキュリティを確保した安全な環境下で無線ネット接続が行えるとしている。
三洋は、大量の画像データをインターネット上に保存・再生したり、撮影した画像をその場でプリントサービスに発注したり、家族や友人などに静止画や動画、音声を配信したりといった利用を想定している。
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