News:ニュース速報 2002年7月8日 06:50 PM 更新

過去1年のネットショッピング利用率は8割


 情報通信総合研究所は7月8日、オンラインショッピングの利用動向を調べたアンケートの結果をまとめた。回答者の8割が過去1年間にオンラインショッピングを利用したと答え、ECの利用機会が順調に増えている。

 調査は5月14日から22日にかけて同社サイト「MIN」で実施。9870サンプルを回収した。

 同調査によると、過去1年間にオンラインショッピング利用したと答えた回答者は全体の79.9%。1人当たりの平均購入金額は9.9万円で、前回調査(2001年3月)の4.3万円から大幅に増加した。また平均購入回数も6.4回と、前回の5.7回から増えている。

 利用端末別で見ると、自宅のPCからが97.7%と最も多かったが、これに加え携帯電話などのモバイル端末も利用したと答えた回答者も40.4%に達した。またホットスポットやインターネットカフェから利用したと答えた回答者が12.1%に達するなど、場所を選ばず利用するユーザーが増えている。

 またPCとモバイル端末の両方で利用したユーザーが購入したのは、PCでは書籍やCD、衣類などの商品、モバイル端末では有料情報や動画といったコンテンツだった。さらにリアルタイム性が重視される株式取引などではPCとモバイル端末の両方が購入に利用されており、商品別に端末の使い分けが進んでいる。

 オンラインショッピングの浸透には、ブロードバンド接続環境の普及が背景にあるようだ。オンラインショッピング利用者のうち、ブロードバンドユーザーは57.7%。うち約8割がブロードバンド化でネット利用時間が増えたとしており、ショッピング利用率の増加につながった。また8MbpsのADSLユーザーの平均購入回数は6.58回(全体平均は6.41回)、平均購入金額は11万7900円(同9.9万円)となるなど、購入回数・金額ともにブロードバンドユーザーの方が多いとしている。

 さらに回答者全体の77.5%が「今後もオンラインショッピングを利用したい」と答えた。一方で、利用していなかったユーザーは「個人情報の漏洩が心配」(55.1%)、「店の信頼性に不安がある」(57%)、「支払いのトラブルが不安」(60.7%)と回答。ユーザーの信頼確保が今後の課題になった。

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