News | 2002年7月9日 07:53 PM 更新 |
仕事でもめったに乗れないビジネスクラス。JAL(日本航空)が7月25日より東京=ロンドン線(JL401/402)に導入する新型シート「シェルフラットシート」は、記者のような小市民のビジネスクラスへの憧れをいっそう強くする。
このシェルフラットシートは、その名の通り、貝殻をイメージしたデザインを採用。座席をシェル(貝殻状のカバー)で包み込むことにより、「就寝時のプライベートな空間を確保する」(JAL)とういのだ。さらに、見た目にも未来感覚に溢れていて、宇宙船に乗っているような気分になれそうである。
シェルフラットシートは、巡行中に170度までリクライニング。リクライニング時には、シェルはそのままのポジションで、ひじ掛けと座面が前方にスライドする格好になる。ひじ掛けも下がるので、フルリクライニング時の座席幅は59センチ、ベッド長は190センチと余裕に溢れる。
シェルフラットシートの「リラックス」は、機内に限ったことではない。搭乗前にマッサージサービスを利用できるほか、機内ではパジャマ替わりに「リラクシングウェア」を貸し出す。せっかくだから、機内でもマッサージを受けたいものだが……。
さらに、機内エンターテインメントシステム「MAGIC」用液晶ディスプレイを、従来の6.4型から10.4型に大型化した上、座席収納型だった液晶を、シェルフラットシートの背面に装着することで、「目と画面の間隔を確保」(JAL)した。MAGICは、機内で映画や音楽、ゲームなどを提供するシステム。このほか、2002年秋には全席にPC用交流電源が装備されるほか、詳細は未定だが「ブロードバンド対応のインターネットサービスを導入する」(JAL)計画もあるという。シェルフラットシートに座ったら、あれもこれもしなければならなそうで、ゆっくり寝ている暇はないかもしれない。
なお、シェルフラットシートは上記の東京=ロンドン便のほか、9月中に東京=ニューヨーク線に導入される予定。その後、欧米主要路線に順次拡大。JALでは、2003年度末には合計で16機に導入するとしている。エコノミーはないのか……。
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[中村琢磨, ITmedia]
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