News:ニュース速報 2002年7月9日 06:23 PM 更新

ナノ溝で振動板が輝くスピーカー 松下電子部品

松下電子部品はこのほど、スピーカーの振動板がホログラフィック調に輝く「HGSD(Holographic Surface Design)スピーカ」を製品化した。オーディオ製品全体のデザインニーズが高まっているのに対応した

 松下電子部品はこのほど、スピーカーの振動板がホログラフィック調に輝く「HGSD(Holographic Surface Design)スピーカ」を製品化した。オーディオ製品全体のデザインニーズが高まっているのに対応した。


 ホログラフィック調の装飾を施す場合、あらかじめ加工されたシートを表面に貼り付けるのが一般的。だがスピーカーの振動板のような曲面に貼り付けるのは難しく、また音質の低下も避けられない。

 そこで同社は松下電器産業生産技術本部と協力。金型の製品成形部表面に700−2000ナノメートル(0.7−2μメートル)の凹凸を均一ピッチで精密加工した。凹凸による回折光でホログラフィック調の輝きを実現できた。射出成形で振動板を作製できるため、形状の自由度も高く、音質劣化もないという。

 7月からOEM向けサンプル出荷に対応する。量産化の場合、月産15万個が可能。

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