News:ニュース速報 | 2002年7月11日 05:19 PM 更新 |
KDDIとKDDI研究所は7月11日、福島県いわき市で5GHz帯を利用した無線通信システムの実証実験を7月から行うと発表した。また国内で初めて、無線を利用したHDTVの伝送実験も行う。実験期間は7月から2年間。
実験には4.91〜4.99GHzの周波数を利用。50〜80MHzの広帯域無線システムを使い、FWA(加入者無線アクセス)、NWA(ホットスポット型無線アクセス)、移動通信などへの利用を目的とした屋外での無線通信の評価試験、データ解析を行う。
またHDTVのリアルタイム伝送実験も行う。KDDI研究所が開発した高速無線アクセス装置「RBBR49」(Reconfigurable BroadBand Radio in 4.9GHz band)と、HDTV蓄積伝送端末「VAST-hd」を組み合わせることで、HDTVのリアルタイム画像伝送を実現するとしている。
RBBR49は、OFDM変調方式を採用、20MHz帯で36Mbpsのスループットを実現した。VAST-hdは、再送制御によって無線通信で発生するパケット誤りを100%補償できるという。
KDDIは、5GHz帯の伝搬特性を考慮したシステムを構築・運用するためのノウハウを取得し、商用化を目指すとしている。
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