News 2002年7月18日 11:59 PM 更新

NVIDIA、「nForce2」を国内でも発表

NVIDIAが、nForceチップセットの次世代版「nForce2」を国内でも発表した

 NVIDIAは7月18日、先日米国で発表したnForceチップセットの次世代版「nForce2」を、国内でも発表した。


次世代nForceチップセット「nForce2」

 NVIDIA日本支社長の東正次氏は発表会の冒頭で「NVIDIAのチップは、単にPCに入っているだけではない。WSのようなコンテンツ制作のシーンにも活用されているほか、実際のゲーム機にも採用されている。つまり“作るところ”から“使うところ”まで、同じアーキテクチャのチップが使えるのが特徴。このコンセプトは、nForce2にも生かされている」と語る。


NVIDIA日本支社長の東正次氏

 nForce2は、チップセット機能だけを持つ単体モデルと、GeForce4 MX相当のグラフィックコアを持つ統合型モデルが提供される。統合型モデルを使えば、PCに別途グラフィックカードを搭載する必要はなくなる。

 シニアプロダクトマーケティングマネージャーのMichael Lim氏は、「統合型のnForce2-GTは従来のグラフィック統合型チップ(nForce 420D)の性能を上回っているだけでなく、アドインカードのGeForce4 MX420よりも速い」と語り、両者の性能を比較したベンチマークの結果を紹介した。


ベンチマークの結果。アドインカードよりも統合型チップが上回っている

 そのほかnForce2では、メモリのバンド幅が拡大しているほか、AGP 8Xグラフィックスポートのサポート、デュアルイーサネットチャネル、同社独自のSoundStorm技術によるマルチチャネルオーディオ処理機能を装備する。

 東氏はnForce2の開発背景について「静止画/動画/オーディオなど、さまざまなデジタルコンテンツが並列にPCに入ってくる時代になった。さらに、ネットワークの進化によってこれら大量のデータが頻繁にPCを出入りするようになる。スピードのボトルネックを無くすためには、グラフィック処理をGPUにまかせ、サウスブリッジを強化してネットワークとオーディオ機能を付加するなど、今までCPUで処理していたものを、ローカルサイドで担当する必要があった」と語る。

 nForce2では、USB 2.0、IEEE 1394a、HyperTransportなど多くの新しい接続技術がサポートされている。HyperTransportはAMDが開発したチップ間を高速接続するための次世代高速I/O技術。nForce2の発表会場には「エールを送るためにきた」という日本AMD・CPGテクニカルマーケティング部長の小島洋一氏も出席した。


日本AMD・CPGテクニカルマーケティング部長の小島洋一氏

 「nForce 2は、非常に素晴らしい出来となっている。機能やパフォーマンス面はもちろんだが、法人需要も狙っている当社にとってネットワーク機能のサポートは心強い。AMDの次世代CPUのコア技術であるHyperTransportもサポートしている。我々にとって強力な助っ人となってくれるだろう」(小島氏)。


会場には各社のnForce2搭載マザーボードが展示


AMDのClawHammerに対応したマザーも紹介され、次世代プロセッサへの開発も進めていることをアピール

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[西坂真人, ITmedia]

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