News:ニュース速報 | 2002年7月25日 07:06 PM 更新 |
日立製作所は7月25日、携帯端末向け低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイ表示システム用LSIとして、「HD66776」「HD667P10」のチップセットを開発したと発表した。
256×320ピクセル表示の2型低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイに対応し、26万2144色表示が可能なLSIのチップセット。
「HD66776」は、表示バッファメモリ/表示制御コントローラを1チップ化したLSI。RGB信号を受信できる6/16/18ビットバスの「高速動画インタフェース」を搭載したほか、データのライトサイクルを50ナノ秒に高速化。MPEG-4などのグラフィックス処理用LSIからRGB信号を直接受信して動画データを表示でき、動画表示速度が向上するとしている。
「HD667P10」はゲートインタフェース用レベルシフタ回路を内蔵した液晶ディスプレイ電源用のLSI。
同チップセットは回路を工夫することで、約26万色の動画表示時で10ミリワット、同静止画表示時で8ミリワットの低消費電力を実現した。また原色カラー表示用の「8色表示機能」を装備した。8色表示時に不要な階調レベルの電源を停止し、消費電力を1.7ミリワットに抑えることができるとしている。
同社では、携帯電話やPDA、携帯GPS端末、携帯POS端末などでの利用を想定している。
8月にサンプル出荷を開始する予定。サンプル価格は「HD66776」が1680円、「HD667P10」が300円。
関連リンク
[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.