News:ニュース速報 2002年7月25日 08:51 PM 更新

地球の大きさを測ろう!と東京−小樽をチャリンコ走破


 東京から北海道まで自転車で走破し、両地点の緯度を測って地球の大きさを算出する「地球の大きさ測り隊」が7月27日、出発する。「スター・ウィーク」に全国規模で行われる統一イベント「地球の大きさをはかろう」に共感した有志が実行するもので、かのエラトステネスもびっくり、か。


 「観測隊員」の杉中慎さんは7月27日に東京を出発。茨城、栃木、福島、宮城、岩手、青森を経て北海道・函館に上陸。8月7日に小樽に到着する計画だ。各地で北極星の高度(ほぼ緯度に相当)を測り、移動した直線距離と角度差から地球の円周を求める。

 スター・ウィーク(実行委主催、事務局は国立天文台内)は、幅広い層に星に親しんでもらおうと毎年8月1−7日の1週間を中心に天文イベントを実施するもので、今年で8年目。統一イベントに合わせて、各地で観測会などが開かれる。

 地球の大きさを最初に測定したのは紀元前3世紀、アレキサンドリア(エジプト)の大図書館・ムセイオン館長を務めた科学者エラトステネスだとされる。

 エラトステネスは太陽の南中高度が観察地点によって異なることに気付き、「それは地球が丸いから」だと確信。アレキサンドリアとシエネ(現アスワン)で両地点間の距離と同一時刻の太陽高度を測り、地球の円周距離を約4万数千キロと算出した。素数を拾い出す古典的アルゴリズム「エラトステネスのふるい」でも知られる。

関連リンク
▼ 地球の大きさ測り隊
▼ スター・ウィーク(国立天文台)

[ITmedia]

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